いいもの見ぃ~つけた!

「いいもの」は探せばいっぱいあります。独断と偏見による個人的「いいもの」情報発信所です。

<プライドフィッシュ> 北海道-春 石狩湾のニシン

2020-04-12 08:11:42 | 食品
 「石狩湾のニシン」
<栄華を極めた幻の魚、ニシンの復活>
 1897年、北海道において97万トンの漁獲量をピークに次第に減少し、1950年代後半には幻の魚と呼ばれるまでになったニシン。ニシン漁は明治時代、小樽の経済基盤を築いたと言われるほど大規模な産業で、人を集め、町を栄えさせた歴史を持ちます。また、全盛期(明治時代)に建築された「にしん御殿(旧 青山別邸)」は現在も小樽市に残り、その贅を尽くした建築は国の登録有形文化財にも指定されています。
 幻の魚となる直前の1953年でさえ、石狩振興局管内における漁獲の87%はニシンが占め、後の劇的な漁獲量の減少は人々の生活に甚大な影響を与えました。そのため地域では漁業の再繁栄が強く望まれ、1996年、石狩振興局はニシンの資源増大対策の一環として、16万尾の稚魚放流を実施しました。これを筆頭に、現在では北海道内の各地区で年間200万尾以上の稚魚が放流されています。
 こうした努力が実り、近年は約半世紀以来の群来(くき)(ニシンが大群で産卵することによって、雄の精子で海が白く濁る現象)がもたらされるまでになりました。しかし、年による水揚量の変動はまだ大きく、漁師は資源を枯渇させた歴史を繰り返さないため、漁獲規制による資源保護にも力を注いでいます。
<春を告げるニシンの群来(くき)。脂がのった旬の味わいをお試しあれ>
 ニシンは産卵場や産卵期、回遊範囲などが異なる多くの系群に分けられ、なかでも北海道日本海側、小樽市や石狩市の面する石狩湾では主に「石狩湾系群」「北海道・サハリン系群」が水揚げされます。漁期の1月下旬~5月上旬には、ニシンの通り道に網を仕掛ける刺し網漁が行われますが、かかる魚の量はベテラン漁師でも沖に行ってみないとわかりません。まだ冬の名残が去らない北海道の春、脂がのったニシンは、鮮魚としてお店に並ぶ他、正月に欠かせない数の子、身欠きにしんなどに加工されます。
*ブランドフィッシュHPより

 「にしん御殿」が建てられたのは1890年代から1900年代が全盛。立派なものが作られました。
その後「資源減」により、今ではその面影はなくなりました。
やはり「獲りすぎ」が原因だっのかも?

 京都では当たり前の「にしんそば」。
「にしんの甘露煮」をそばにのせたもの。京都を感じさせる逸品とも。
この「にしん」は、北海道で水揚げされた「にしんがは乾燥品の身欠きニシンに加工されたのち、北前船などの海路で本州に移出されて流通し、長期保存が可能な海産物として重宝されていたもの。

 「にしん」は、北海道と京都を結び付ける逸品だと言えます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「466億円」労働力と郵政利益 | トップ | 「テレワーク」や「自宅待機... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

食品」カテゴリの最新記事