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< 郷土料理 > 東京 深川めし/深川丼

2024-10-18 07:43:43 | 郷土料理

 「深川めし/深川丼」

 主な伝承地域 江東区

 主な使用食材 米、アサリ、ニンジン、ゴボウ、油揚げ、干しシイタケ

 歴史・由来・関連行事
 「深川めし」とは、元来、ネギと生のアサリを味噌でさっと煮て汁ごとご飯にかけたものと言われている。現在「深川めし」は「ぶっかけ」と「炊き込み」の2種類がある。また、ご飯にかけない「深川鍋」もある。
 江戸時代、現在の東京湾は多くの干潟があり,貝類の宝庫であった。江東区永代、佐賀あたりの南方に流れる大横川の一部は深川浦と呼ばれ、潮が引くと砂州が広がり、アサリ、ハマグリやアオヤギが豊富に獲れる漁師町として有名であった。昭和の初期までは浅草でその深川めしを売る屋台が多く存在し、その名が知られ、一般家庭でも食べられていた。また、江戸時代から「ぬきみ」といって、殻からはずした身だけを売っていたために、そのぬきみを使った「炊き込みご飯」が生まれ、その炊き込みご飯を温かく食べるために熱い汁をかけて食べる汁かけ飯も江戸の食べ方として定着した。
 水の汚れと埋め立ての進行で、昭和30年代に漁業権を放棄したため深川周辺での漁場を失ったが、千葉方面では貝類が獲れる三番瀬などの干潟が残っている。深川では芭蕉記念館や深川江戸資料館の開館に伴う観光客の来訪をきっかけに、かつて愛されていた深川めしを復活させようという飲食店の働きでこの地に再び深川めしが戻ってきた。
 新鮮な生アサリ、粗く刻んだネギのうまみが味噌と相まって、このエキスがご飯に染み渡り、なんとも言えない風味が口いっぱいに広がる現代にも残る江戸の伝統食である。

 食習の機会や時季
 かつては庶民の味として通年親しまれてきたが、現在は飲食店で食すのが一般的。

 飲食方法
 といだ米をざるにあげ水気をきる。アサリのむき身をボイルし日本酒をふり、ニンジン・油揚げ・干しシイタケの千切り・ささがきゴボウと一緒に油で炒め味付けをしたあと、具と煮汁に分けておく。煮汁と塩ひとつまみと水を合わせた汁でご飯を炊き、炊き上がったらご飯に具を加えてむらし、よく混ぜ合わせる。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 江戸時代の深川の町並みや暮らしを再現した深川江戸資料館が観光スポットとして賑わいを見せた1981年、深川の食文化と言える深川めしを復活させようと、「深川宿」の先代が郷土料理として復活させた。その後、深川のさまざまな料理店で深川めしの提供が定着した。また、深川宿の取締役赤川哲氏が代表を務める「深川めし振興協議会」があり、現在11店舗が加盟し、深川めしの魅力を発信し続けている。4年に一度行われる富岡八幡宮の本祭りで神輿の最後尾を飾るひときわ大きい「深浜」という神輿があり、元漁師たちが担ぐ神輿として、その心意気を残している。また、デパートや東京駅、品川駅、横浜駅などで駅弁として炊き込みが深川めしとして販売されている。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/34_1_tokyo.html より


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