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< 郷土料理 > 山梨 小豆ほうとう

2024-12-17 07:38:06 | 郷土料理

 「小豆ほうとう」

 主な伝承地域 北杜市、市川三郷町、身延町、甲斐市、甲府市

 主な使用食材 小麦粉、あずき、砂糖

 歴史・由来・関連行事
 「ほうとう」の起源である餺飥は、平安時代には小豆の汁で食べられていたことが貴族の日記などに記録されている。山梨では江戸時代以降、味噌で煮る「ほうとう」が日常的に食べられていたが、「小豆ほうとう」は正月や盆、村の祭り、また田植えの時期など、地域行事や祝い事の時に食べられてきた。北杜市須玉町若神子の三輪神社で毎年7月末に開催される祭りは、「小豆ほうとう」がふるまわれることから、「ほうとう祭り」とも呼ばれる。あずきの赤い色は邪気をはらい厄除けの力があると伝えられており、新あずきと小麦粉を神前に供え、ふるまわれた「小豆ほうとう」を食べて収穫に感謝したという。本来はあずき汁に餅を入れるものだが、稲作に適していない地域が多い山梨県では、餅は大変貴重なもので、「ほうとう」のめんを太めに切り、餅に見立ててあずきの汁粉に入れ代用にしたという。

 食習の機会や時季
 正月や盆、村の祭り、田植えの時期などに地域行事の祝いの時に食べられている。あずきと小麦の収穫が7月下旬、一年で最も暑い時期の節目にハレの食として「小豆ほうとう」をふるまった。

 飲食方法
 小麦粉にぬるま湯を加え、手でこね、30分ほどねかし、さらにこねる。打ち粉をしながら生地を薄くのばし、うどんよりも幅広に切る。水洗いしたあずきはたっぷりの水に入れて強火にかけ、沸騰したらざるにあげて汁を捨てる。再びたっぷりの水で煮て、煮立ったら弱火にし、柔らかくなるまで煮る。煮あがったらあずきをすりこぎなどでつぶして砂糖と塩で味付けする。ほうとう麺はたっぷりの湯でゆで、さっと水洗いし、あずき汁に入れて、ひと煮立ちさせたら完成。好みで汁粉の砂糖の量、あずきのつぶし具合などは調整してもよい。

 保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
 山梨県が次世代への継承に取り組んでいく郷土食176品目「やまなしの食」のうち、さらに代表的な47品目としてしぼられた「特選やまなしの食」に選定されている。「ほうとう」専門店にて「小豆ほうとう」も食べることができる。

*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/azuki_houtou_yama_nashi.html より


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