今日は午前中、あるコンクールの中学生の本選会を聴きにいってまいりました。
みなさん大曲でした。ショパンの10分くらいの曲もありましたし、ラフマニノフなども。自由曲のみなので、曲の長さや難易度にはレベルの差があり、いつものことながら「審査の基準ってどうなっているんだろう?」と思うことしきり。
曲の完成度ということなら、どう考えたって最低数年早かろうという選曲もあるわけですが、技術的にはギリギリセーフでも弾けないわけではない。長くて複雑な曲なのに頑張って譜読みして暗譜して大きなミスもなく弾いている・・ということであれば、たとえ音質やバランスがもひとつでも、ほめてあげたいように思います。うちの子が出ているわけではありませんけど、どうしても年齢的に親の気持ちになってしまいます・・・。
そのあたりなかなか難しいですね。もちろん年齢や現在の技術にふさわしい選曲であることが一番なのですけど、人生少しムリ目を狙うのも大事ですから(笑)。たとえ男であれ、女であれ・・(謎)。
私は、超一流のピアニストから趣味の大人、学生さん、子どもの発表会、各種コンクールとさまざまなピアノを聴く機会があるのですけど、こういう中学生くらいのコンクールから学ぶことは結構多いです。
というのは自分がピアノをちょうどやめた年齢くらいの子たちなので、どこか重なるところがあるんですね。
よほどずば抜けた子かよほど好きな子でない限り、この時期はまだ音楽に進むかどうか親も本人も決めかねていると思うのですが、そういう感じが演奏にも出るわけです。・・・どのくらい練習すればいいのか・・勉強もしないといけないのに・・もっと上手な子がいるのに自分が弾いてなんぼのものなのか・・この曲はあまり好きじゃない・・練習しなさいというわりに親はお金がかかるとブツブツ言ってる・・・・などという感じが満ち満ちたりなんかするわけです。
こういう鬱屈した雰囲気(笑)は小学生にはないので、なかなか面白く拝見してます。もちろん、演奏はちゃんと聴いていますが(笑)。
この年齢は、まだまだピアノは「やらされている」要素が強いので、自発的に自分の音を磨こうというところまで意識がいってない子が多いです。学校その他が忙しいこともあるでしょう。なんといいますか、水泳の飛び込みの角度が悪くて水しぶきが上がってしまうような音が結構あります。
音そのものについては、音数が少なくて曲も短く、一音一音をこれでもかこれでもかと手取り足とり指導される小学校低学年あたりのコンクールのほうがいいような気もするのですが、やはり10分近くの曲になっていろいろな要素が入ってくると、正直「それどころではなくなって」しまうかもしれません。
このあたりで、要は「良い打鍵」が自分のものになっているかどうか、ということがバレてくる感じがします。
大人も同じですね。易しい小品は丁寧に余裕を持って弾けても、20分の曲でしかも技術的にもぎりぎりだと、「とりあえずこれでも食らっててください・・スマソ」みたいなことになる。飛び込み腹うち注意、水しぶきドッバーンです。
今日中学生たちが弾いた曲は、もちろん私にとっても余裕をもって弾ける曲ではありませんし、むしろ彼女たちより自分はヘタだと思います。
だからおそらく弾かされたら雑音の多い、聴き苦しい演奏になるに違いないと思うのですが、どういうタッチならば雑音を最小限に抑えられ、重なった音をどう整理すれば一番うしろの席まで肝心な音が届くだろうか・・ということをつらつら考えたのでした。
これからの時期、秋のコンクールがあちこちで次々開催されます。
無料か有料でもそう高くないものがほとんどですので、聴きに行かれてもおもしろいかと思います。
ただ関係者がいないと日時を知るのがなかなか面倒ではあるのですが・・。
みなさん大曲でした。ショパンの10分くらいの曲もありましたし、ラフマニノフなども。自由曲のみなので、曲の長さや難易度にはレベルの差があり、いつものことながら「審査の基準ってどうなっているんだろう?」と思うことしきり。
曲の完成度ということなら、どう考えたって最低数年早かろうという選曲もあるわけですが、技術的にはギリギリセーフでも弾けないわけではない。長くて複雑な曲なのに頑張って譜読みして暗譜して大きなミスもなく弾いている・・ということであれば、たとえ音質やバランスがもひとつでも、ほめてあげたいように思います。うちの子が出ているわけではありませんけど、どうしても年齢的に親の気持ちになってしまいます・・・。
そのあたりなかなか難しいですね。もちろん年齢や現在の技術にふさわしい選曲であることが一番なのですけど、人生少しムリ目を狙うのも大事ですから(笑)。たとえ男であれ、女であれ・・(謎)。
私は、超一流のピアニストから趣味の大人、学生さん、子どもの発表会、各種コンクールとさまざまなピアノを聴く機会があるのですけど、こういう中学生くらいのコンクールから学ぶことは結構多いです。
というのは自分がピアノをちょうどやめた年齢くらいの子たちなので、どこか重なるところがあるんですね。
よほどずば抜けた子かよほど好きな子でない限り、この時期はまだ音楽に進むかどうか親も本人も決めかねていると思うのですが、そういう感じが演奏にも出るわけです。・・・どのくらい練習すればいいのか・・勉強もしないといけないのに・・もっと上手な子がいるのに自分が弾いてなんぼのものなのか・・この曲はあまり好きじゃない・・練習しなさいというわりに親はお金がかかるとブツブツ言ってる・・・・などという感じが満ち満ちたりなんかするわけです。
こういう鬱屈した雰囲気(笑)は小学生にはないので、なかなか面白く拝見してます。もちろん、演奏はちゃんと聴いていますが(笑)。
この年齢は、まだまだピアノは「やらされている」要素が強いので、自発的に自分の音を磨こうというところまで意識がいってない子が多いです。学校その他が忙しいこともあるでしょう。なんといいますか、水泳の飛び込みの角度が悪くて水しぶきが上がってしまうような音が結構あります。
音そのものについては、音数が少なくて曲も短く、一音一音をこれでもかこれでもかと手取り足とり指導される小学校低学年あたりのコンクールのほうがいいような気もするのですが、やはり10分近くの曲になっていろいろな要素が入ってくると、正直「それどころではなくなって」しまうかもしれません。
このあたりで、要は「良い打鍵」が自分のものになっているかどうか、ということがバレてくる感じがします。
大人も同じですね。易しい小品は丁寧に余裕を持って弾けても、20分の曲でしかも技術的にもぎりぎりだと、「とりあえずこれでも食らっててください・・スマソ」みたいなことになる。飛び込み腹うち注意、水しぶきドッバーンです。
今日中学生たちが弾いた曲は、もちろん私にとっても余裕をもって弾ける曲ではありませんし、むしろ彼女たちより自分はヘタだと思います。
だからおそらく弾かされたら雑音の多い、聴き苦しい演奏になるに違いないと思うのですが、どういうタッチならば雑音を最小限に抑えられ、重なった音をどう整理すれば一番うしろの席まで肝心な音が届くだろうか・・ということをつらつら考えたのでした。
これからの時期、秋のコンクールがあちこちで次々開催されます。
無料か有料でもそう高くないものがほとんどですので、聴きに行かれてもおもしろいかと思います。
ただ関係者がいないと日時を知るのがなかなか面倒ではあるのですが・・。