富良野自然塾 ハチドリのひとしずく…
富良野自然塾、環境教育プログラムのザ・ラストステージは、植樹でした。大方の皆さんは、「オイオイ、そりゃないだろう!真夏に植樹なんてあり得ない!」と、思われるでしょう。私も、植樹や樹木の植え替えは、初冬か早春と思いこんでいました。ところが、今は、すごいは発明品のおかげで、1年中、いつでも植樹できるようになっているのです。
発明品とは、「カミネッコン」目のウロコが538枚落ちました。
カミネッコンとは、早い話が、ダンボールで作った植栽用ポット
1 土の乾燥を防ぐことができる。
2 移植で根を傷めない。弱い根を守る。
3 ダンボールなので、突き破って根を張ることができる。
4 ダンボール(風化性材料)だから、数年後土に還る。
5 硬い地盤でも、凍結土壌でも植栽可能。
6 通年植樹できるよ!
どうですか、凄いでしょう!私が自慢することはないですね。
それにしても「カミネッコン」…紙製で根っこに優しいというネーミングでしょう。品物の性質等を名前にするって楽しいですね。非常用はしごの「オリロー」(←これ、気に入ってるんです。命令形ですから!)、殺鼠剤の「ネコイラズ」、階段の滑り止め「スベラーズ」、イボをとる「イボコロリ」…。海苔の佃煮なのに「ごはんですよ」ってのもあるが…偽装?
植樹も、奥が深い!
私たちが植えたのは、ナナカマド、エゾカエデ、朴の木の合計3本。1本ずつ離すのではなく、3本をくっつけて植えた。理由は、お互いにたくさん陽光を浴びたいと切磋琢磨して伸びるから。このことは、樹木にかぎらず野菜でも同じです。光合成をするためには、障害物より伸びなければならないですから。我が家のトマトも、ブドウ蔓に覆われてきているところは、ほかの倍の身長になってますよ。
なぜ、3本を別々の種類の木にするのか?理由は、3本全部をエゾカエデにした場合、エゾカエデの病気が付くと全滅してしまいます。別々だと、1本がダメになってもほかの2本が生きますね。ホント!良く考えてる!
環境教育プログラムの締めは・・・
あるとき森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは
いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は私にできることをしているの」
テレビで、「世界一受けたい授業」という番組をやっています。富良野自然塾の小川喜昌インストラクターの授業は、テレビの比じゃないです。私は、授業には一家言(「いい加減」じゃないですよ、イッカゲンです)をもっているのですが、小川さん凄いわ!人の悪口を言うのは得意だが、褒めるのが苦手の私が褒めるんだから、本当に凄い!
何がそんなに凄いか?!
1 おもしろい(コレが最も大切なのです)
2 「愛」がある。自分が参加者の寿命を使わせてもらっているのだから、「自分も命がけで、一生懸命やる」ということです。口で言うと簡単ですが、難しいなんてもんじゃないです。
3 技術がある。自分の言葉の一つひとつに、聞き手がどのように反応するか見逃さない。見てないふりして、仕草までチェックしています。それらをチェック(監視?)している私も立派!自分で自分を褒めるなってかぁ!有森裕子状態でーす。
4 言葉を大切にしている。有効な言葉を厳選して、「ズバ!」っと来る。それに「動作」まで加わる。ほとんど踊りの状態の場面も。どんな踊りかって?うーん、昨夜、セブ島の刑務所の受刑者の踊りを見ました。「うわー!」と声を出すほど見事な踊りでしたが、小川ダンスはその正反対で、むしろ太極拳に近い動き。「芸術」と言っても良いかと。
賄をいただいて、褒め言葉を並べているのではありません。このような「先生」が増えたら、日本の学校は、「楽しくて楽しくてしょうがない場」になると思うから紹介しているのです。
小川インストラクターが大阪の御出身だと知った家内が、「吉本興業におられたのですか…」と真顔で質問。コレにはさすがの小川さんも一瞬リアクションが遅れた。そんな質問をする参加者いないって!小川さんタジタジ、「いえ、あの、ぼそぼそ・・・」まったく、「大阪の人=吉本興業」という、ステレオタイプにも困りものです。
最後に冷や汗をかきましたが、3人のハチドリたちはなんかいい気分で帰途についたのでありました。なお、ひとしずくを運んだハチドリの名は、クリキントンではありません。クリキンディです。
余滴
富良野の森で、気になったのが、Soh's BAR。つまり酒を供する。森の中にあるので客は、車で行く…。新富良野プリンスホテルの客は山道を徒歩で行けるが、10分前後かかる。アクセスが…と心配したが、予約をしないと入れないくらい人気のある店という。Soh'sの名の通り、倉本聰さんが監修した。「バーを監修する」って?好奇心の塊である、還暦パパと愉快な仲間達、Soh's BARをチェック。看板に、「for miserable smokers」とあった。なるほど、そうだったのか!人里離れた森の中だと、いくらタバコを吸っても、誰にも迷惑をかけません。監修ってそういうことだったんだ。納得(本当は、カクテルも、料理も、内装も倉本さんが関わったことがうかがえます)。miserableと、自虐的に表現するあたりは、芭蕉の技法を使いましたね。
富良野自然塾、環境教育プログラムのザ・ラストステージは、植樹でした。大方の皆さんは、「オイオイ、そりゃないだろう!真夏に植樹なんてあり得ない!」と、思われるでしょう。私も、植樹や樹木の植え替えは、初冬か早春と思いこんでいました。ところが、今は、すごいは発明品のおかげで、1年中、いつでも植樹できるようになっているのです。
発明品とは、「カミネッコン」目のウロコが538枚落ちました。
カミネッコンとは、早い話が、ダンボールで作った植栽用ポット
1 土の乾燥を防ぐことができる。
2 移植で根を傷めない。弱い根を守る。
3 ダンボールなので、突き破って根を張ることができる。
4 ダンボール(風化性材料)だから、数年後土に還る。
5 硬い地盤でも、凍結土壌でも植栽可能。
6 通年植樹できるよ!
どうですか、凄いでしょう!私が自慢することはないですね。
それにしても「カミネッコン」…紙製で根っこに優しいというネーミングでしょう。品物の性質等を名前にするって楽しいですね。非常用はしごの「オリロー」(←これ、気に入ってるんです。命令形ですから!)、殺鼠剤の「ネコイラズ」、階段の滑り止め「スベラーズ」、イボをとる「イボコロリ」…。海苔の佃煮なのに「ごはんですよ」ってのもあるが…偽装?
植樹も、奥が深い!
私たちが植えたのは、ナナカマド、エゾカエデ、朴の木の合計3本。1本ずつ離すのではなく、3本をくっつけて植えた。理由は、お互いにたくさん陽光を浴びたいと切磋琢磨して伸びるから。このことは、樹木にかぎらず野菜でも同じです。光合成をするためには、障害物より伸びなければならないですから。我が家のトマトも、ブドウ蔓に覆われてきているところは、ほかの倍の身長になってますよ。
なぜ、3本を別々の種類の木にするのか?理由は、3本全部をエゾカエデにした場合、エゾカエデの病気が付くと全滅してしまいます。別々だと、1本がダメになってもほかの2本が生きますね。ホント!良く考えてる!
環境教育プログラムの締めは・・・
あるとき森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは
いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は私にできることをしているの」
テレビで、「世界一受けたい授業」という番組をやっています。富良野自然塾の小川喜昌インストラクターの授業は、テレビの比じゃないです。私は、授業には一家言(「いい加減」じゃないですよ、イッカゲンです)をもっているのですが、小川さん凄いわ!人の悪口を言うのは得意だが、褒めるのが苦手の私が褒めるんだから、本当に凄い!
何がそんなに凄いか?!
1 おもしろい(コレが最も大切なのです)
2 「愛」がある。自分が参加者の寿命を使わせてもらっているのだから、「自分も命がけで、一生懸命やる」ということです。口で言うと簡単ですが、難しいなんてもんじゃないです。
3 技術がある。自分の言葉の一つひとつに、聞き手がどのように反応するか見逃さない。見てないふりして、仕草までチェックしています。それらをチェック(監視?)している私も立派!自分で自分を褒めるなってかぁ!有森裕子状態でーす。
4 言葉を大切にしている。有効な言葉を厳選して、「ズバ!」っと来る。それに「動作」まで加わる。ほとんど踊りの状態の場面も。どんな踊りかって?うーん、昨夜、セブ島の刑務所の受刑者の踊りを見ました。「うわー!」と声を出すほど見事な踊りでしたが、小川ダンスはその正反対で、むしろ太極拳に近い動き。「芸術」と言っても良いかと。
賄をいただいて、褒め言葉を並べているのではありません。このような「先生」が増えたら、日本の学校は、「楽しくて楽しくてしょうがない場」になると思うから紹介しているのです。
小川インストラクターが大阪の御出身だと知った家内が、「吉本興業におられたのですか…」と真顔で質問。コレにはさすがの小川さんも一瞬リアクションが遅れた。そんな質問をする参加者いないって!小川さんタジタジ、「いえ、あの、ぼそぼそ・・・」まったく、「大阪の人=吉本興業」という、ステレオタイプにも困りものです。
最後に冷や汗をかきましたが、3人のハチドリたちはなんかいい気分で帰途についたのでありました。なお、ひとしずくを運んだハチドリの名は、クリキントンではありません。クリキンディです。
余滴
富良野の森で、気になったのが、Soh's BAR。つまり酒を供する。森の中にあるので客は、車で行く…。新富良野プリンスホテルの客は山道を徒歩で行けるが、10分前後かかる。アクセスが…と心配したが、予約をしないと入れないくらい人気のある店という。Soh'sの名の通り、倉本聰さんが監修した。「バーを監修する」って?好奇心の塊である、還暦パパと愉快な仲間達、Soh's BARをチェック。看板に、「for miserable smokers」とあった。なるほど、そうだったのか!人里離れた森の中だと、いくらタバコを吸っても、誰にも迷惑をかけません。監修ってそういうことだったんだ。納得(本当は、カクテルも、料理も、内装も倉本さんが関わったことがうかがえます)。miserableと、自虐的に表現するあたりは、芭蕉の技法を使いましたね。