アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

小動物の飲酒と密造酒のマニュアル

2008年08月02日 | Weblog
   小動物の飲酒と密造酒のマニュアル

 近年これほど楽しいニュースも珍しい。「熱帯雨林では小動物も飲酒」。
 還暦パパが今一生懸命読んでいる本は、「ドブロクのつくり方」ドブロクのほか、ワインからビールから焼酎から、そのほかの酒まで作り方が書いてある。まず、この本の存在に驚きました。自家醸造は法律違反だと思っていたからです。ヤマブドウでワインを作ったことがありましたが、それはそれはおいしかったです。また作ろうという気はありましたが、法律違反・・・ということで止めました。
 ドブロクは、両親が作っていましたの子どもの頃よく飲んだものでした。白川郷で「どぶろく祭り」があります。祭りへは行けませんでしたが、白川郷の売店で「どぶろく」を発見!しかし、子どもの頃飲んだドブロクとは違う物でした。自家醸造で法に触れるのか、酒税法の方なのか、ドブロクは販売できないようです(白川郷でドブロクとして売っていたのは、スーパーでも売っている白酒)。ソウルヘ行くと、朝食以外の食事では必ずたくさん「マッコリ(どぶろくの仲間)」を飲みます。ガバガバ飲みます。しかし、マッコリも、私が飲みたいドブロクとは違います。「本物のドブロクを飲みたいなあ」と思っている矢先、「ドブロクのつくり方」という本を見つけたのです。

 <ドブロクづくりレシピ>
1 米1kgを8時間水に漬ける
2 米を蒸して冷ます
3 「御飯1kg」+「麹400g」+「水2リットル」+「麹100gとイースト小さじ10分の1杯を30℃の湯に入れ、良くかき混ぜた物」この4品を、桶に入れてかき混ぜフタをして、1か月放置
 以上で完成。ネックは、今作るに当たって温度管理です。1か月の放置は、「気温10℃」の場所と書いてあります。この時期、気温を10℃に保てるところって?ないですね。

 自家醸造違反にはならないのかって?マニュアル本が出版されているんですよ。密造を煽動するような本の出版が許されるはずがないでしょう。発行者は、逃げも隠れもしない、社団法人農山村文化協会。印刷製本は、泣く子は何が何だか分からない、業界王手、凸版印刷。定価はお手頃、1,200円。おまけに公立図書館から借りている本です。もし、ドブロクづくりが法に触れるなら、この本は世に出ないでしょう!ね!ね!ね!(徐々に不安が…)
 巻頭言に次のようなことが(概略)…
 『日本は、自家醸造を法律で禁じている世界でも珍しい国である。「どぶろく裁判」で被告が、自家醸造は基本的人権であり、酒税法は憲法違反として、国と争った。最高裁は、「自分で飲むための酒造りであっても、放任すれば酒税の徴収確保に支障を生ずることが予想される」という理由で、主張を退けた。
 自家醸造を奨励すると、国民は健康になり医療費が減少するから国が潤う。酒税は、国庫歳入の2%に過ぎないが、医療費は40%を占めている』
 と、いうことは、やはり法に触れるのか!ドブロク作りは犯罪かぁ。がっかり。
 この巻頭言、「自家醸造は基本的人権」と決めつけている独断的偏見が、還暦パパと共通します。しかし、自家醸造のどのあたりが、基本的人権なのかなあ?後半の、「国民が健康になり…」のところがまたおもしろいですねえ。麹や酵母、発酵食品だから愛用すると健康になる…。内閣改造より、ドブロク飲もうキャンペーンの方が、景気が良くなる!…そんなわけないね。

 私は、アルコールが好きで、たくさん飲みたいのですが、ある程度飲むと次の日の明け方心臓が不規則に動くものですから自重しています(謙遜するなって?)学生時代、「どーなってるんだろう?」と、調べたのです。アセトアルデヒドを分解する酵素を持っているかどうかが問題で、次の三パターンの人に分かれるということでした。
NN型…アセトアルデヒドの分解が速く、たくさん飲める酒豪タイプ
ND型…そこそこ飲めるタイプ
DD型…体質的にアルコールを受けつけないタイプ
 私の場合は、少しは飲めるのでND型となります。
 その後、白人はウイスキー一瓶ペロリと開けても平気であることに気づいた。NN型なんだなあ~。ところで酒に弱い白人っていないよな~と思うようになり次の事実に行き着きました。
白人(コーカソイド)、黒人(ネグロイド)、オーストラリア原住民等(オーストラロイド)は、みなNN型!この発見、自慢なんですけど…。
 黄色人種(モンゴロイド)は、NN方、ND型、DD型がある。
 つまり、ND型、DD型の人は、黄色人種であるかまたは、黄色人種との混血であるということになる。

 冒頭の、熱帯雨林の酒飲みの小動物・・・
 マレーシア西部の熱帯雨林にあるヤシ類の一種は、花のみつが酵母の作用で発酵して軽いビール並みとなる(アルコール度数は、3.8%だって!)。リスに似た(顔はネズミに近いかな)小さな哺乳類のハネオツパイが日常的に「飲酒」していることが分かった!不良ですねえ、ハネオツパイ(読むとき、「ハネ」で切らずに、「ハネオ」で、切ってください。ツパイ類ですから)。小動物の分際で飲酒!このこともおもしろいが次がまたおもしろい。
 ツパイ類は、ヒトを含む霊長類の5,500万年以上前の祖先と生態が近いと考えられている。大方のヒトが酒を飲める体質は当時にさかのぼる可能性があるという。ハネオツパイ様、不良だなんて言ってゴメンナサイ。祖先様だったんですねえ。NNのハネオツパイ、DDのハネオツパイがいて、Dの遺伝子を持ったハネオツパイが黄色人種になった。猿は、「猿酒」を自家醸造して飲みます。これは、祖先様が、マレーシアでヤシ酒を飲んでいたから遺伝的にその習慣を引き継いできたのですねえ。還暦パパの考えですが、当たってますよきっと。

 猿が我々の祖先だと思っていたので、「可愛くないよなあ」と消沈していました。猿より前に、「酒飲みのリスが祖先」だったとは!可愛い飲んべえが祖先!長生きすると、新しい発見にめぐり会えて、楽しいですぅ。今日も、糖質ゼロ、カロリーカットのビールを飲まなければ!ただ…、アルコール度数、3%なのですよ。ハネオツパイに負けてます。