アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

俳句界1月号を読んでおりましたら…

2015年01月22日 | Weblog
 「漆黒の夜は変わらねど去年今年(こぞことし)」(大牧広さん。「港」主催)
 去年今年の句としましては、大牧さんのこの句共感します。なーんにも変わらない。だけど、変わっている…。

 三遊亭圓窓さんのエッセイに、落語の「尻餅」が出てきまして、懐かしく悲しく読ませていただきました。この落語を面白いと笑う人もおられるでしょうが、私には全く笑えません。悲しい落語なんです…。
 大晦日になったが、長屋住まいの貧しい八五郎夫妻には、「餅」をつく(搗く)お金なんぞありゃしない。だったら静かにお正月を迎えればいいのに、見栄をはった。餅つきをしているかのような音を出して、近所に、「八五郎の家で餅つきをやってるな!」と、思わせた…。
 その方法、これが悲しい。臼の代わりに、女房の尻を「ぺっちゃん、ぴっちゃん」と叩いた…。奥さん、泣きながら尻を叩かれていたことでしょう。そして、八五郎も女房の尻を叩きながら涙が止まらなかったでしょう。
 八五郎の去年今年…現代でも似たような事があるのだろうなあと暗澹たる気持ちになります。
 
 今年は去年の続きであることを現した句で有名なのがあります。誰の俳句か…忘れたと言うべきか、はじめから覚えていないと言うべきか。
 (食事中の方は、後で読んでください。もう遅いか?)

 「元旦の餅で尻出す去年糞」
 こ、こ、これはいただけませんよねー。突きこんにゃくじゃないんだから!今年になってから、去年の糞を…。去年のモノは去年のうちに整理していただかなければ。えっ?「そんな人はない。世界人類は皆、去年のモノを新年に脱糞する」って?二年越しって事でしょうか…。

 汚い俳句出すなって?ハイハイ。では、この臭うような俳句をスッキリとまとめた句をご紹介します。詠み人?知りませんがね。

 「去年今年貫く棒の如きもの」
 きれいな俳句です!去年と今年を貫く棒ですから…2尺(約60cm)ぐらいの長さかなあ?「去年今年貫く長糞2尺かな」おっと、トイレット博士スパイラルに。今朝は、この辺でやめときまーす。