アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

雑草は野菜ではない…?

2015年05月21日 | Weblog
 世界一のタネ屋さん(私はそう思っているのですがね)のタネを蒔いても、発芽率は100%とはいかない。数年前、3種類のトマトのタネを買いました。それまで、トマトで失敗したことがないのに、その年は…発芽率0%!それ以来、トマトは、「苗」を買うようにしています。
 先日、苗屋さんへ行ったら、「サントリーのトマトの苗」がありました。果物並の糖度なのだそうで、少々高価でしたが、4種類買いました。それにしても、サントリーといえば、ウイスキー、ビールでしょう!野菜の苗まで売り出しているとは!ニッカでは、トマトの苗は育てていない様子。スモーキーフレバーのトマト…マッサンなら開発しそう…。
 今年の(私が植えた)カボチャの発芽率は、30%。家内にこの事実を知らせると、ひとこと言われること必定なので教えませんでしたが、ちゃっかり私の温床をのぞき見していた!
 「カボチャの芽が出てきませんねえ!」
 「そ、そ、そうですねえ…」
 「カボチャなど、生ゴミで捨てたタネから、どっさり発芽するのにねぇ」(イヤミかよぉ!ほっといてくれ!)

 晩秋には、マツヨイグサのタネが入った固い殻を、ドーナツ状に切り抜いた発泡スチロールに植え付けて、クリスマス用のリースをつくります。臭いが強い植物とは思っていましたが、この臭いに秘密があった!
 マツヨイグサ…賢いですよ!「ハムシ」に食べられると独特のにおいを放つ。このにおいに誘われたカメムシがハムシを食べに寄ってくる。どうして、「この臭いを出せば、我々は助かる!」と、気づいたのでしょう?知能?頭脳?植物が?

 マツヨイグサに限らず、植物が持つ力には唖然とさせられます。目がないのに、見えてるとしか思えない植物もある。栽培者の心を察知できるのでは!と、さえ思えるものも。挙げ始めたらきりが無い。
 強さとなると、タネが売られている植物より、「勝手に生えてくる植物」が強い。悔しいけど、ウラナリのカボチャは、強いです。病気、気象、外圧に強い。コンクリートやアスファルトまで突き破って生えてくるものも。雑草が強いって事でしょうか。

 野菜も、元を正せば、「雑草」じゃないのか?広辞苑の「雑草」は…「自然に生えているいろいろな草」…そうだったのか!人が植えるモノは雑草とは言わないって事だったんだ!
 と、いうことは…生ゴミで捨てたタネから、どっさり発芽するカボチャ…アレはすでにカボチャではなく、雑草だったんだ!今度家内にカボチャの発芽率でからかわれたら、「アレは雑草!」と、反撃に転じますよ。