アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

AED、到着までが難しい

2015年05月09日 | Weblog
 AEDの使い方の講習…何度か受講していますが…「いざというときに出来るかなあ…」と、不安です。

 「AEDのフタを開けると自動電源ON→電極パッドを胸に貼る→ボタンを押して電気ショック」…これは簡単。し、しかし、BUT!その前が大変ですよ。「説明書」を覚えられない…。

 倒れている人を見つけたら、肩を叩きながら声をかける。「大丈夫ですか?」「わかりますか?」など。意識があるなら反応がある・・・倒れていた人が単なる酔っ払いで、「なんだこの野郎!」と、すごまれたら怖い…。

 倒れている人に反応がなければ周りの人に助けを求める。「人が倒れています。誰が来てください!」
 人が来てくれたら、「あなたは119番を、あなたはAEDを」と、指示する・・・みんなに無視されたらどうすんの?その前に、誰も居ないところならどうする?

 気道確保と呼吸の確認…左手で頭の生え際あたりを押さえ、右手の指であごを持ち上げて気道を確保する・・・こちらだって慌てているはず。左右がわからなくなったりして…。左手で頭の生え際…髪は生え際があるが、頭の生え際って…首のことか?頭って生えてくるものなのか?難しすぎるだろうがぁ!「頭髪の生え際…」と、してくれると解りやすいが。ハゲの人の生え際は難しいが…。
 右手の指であごを持ち上げる…指で持ち上げる?手で持ち上げてはダメなのか?

 「自分の頬を倒れている人の口元に近づけ呼吸をしているかを確認する。10秒ほど呼吸の確認をして息がなければ人工呼吸を2度行う。1秒かけて静かに2回。胸が軽く膨らむ程度に吹き込む」・・・こんなの、暗記出来ませーん!「自分の頬を倒れている人の口元に近づけ呼吸をしているかを確認…」の最中に倒れている人が、息を吹き返して、「ギヤーッ!変なおじさん!」と、騒がれたらどーすんの?

 「最新の心肺蘇生法では感染症の疑いやとにかく心臓を動かすことが最優先となっているため人工呼吸は省略して、即心臓マッサージというケースもある」・・・あ、あ、あのね!心臓マッサージって…日本の成人の、何パーセントが出来るの?!
 「圧迫部位は乳頭と乳頭を結んだ線上の真中」・・・これは解りやすい!だけど、乳頭と乳頭を結ぶ線の真ん中をはかっているうちに息を吹き返したらどーすんの?「ギヤーッ!変質者だ、警察を呼んでぇーっ!」危ないですよ。
 胸を掌(掌は手の付け根の部分…手の付け根って、手の生え際かね?)で4~5cm程度沈むように圧迫する。この際、肋骨が折れても構わない・・・あ、あ、あのね、他人事だと思って、「肋骨が折れても構わない」。肋骨が折れたら大変でしょう!

 ようやくAEDが到着…あーあっ、AED到着までが難しい。と、いうより、正直に言います。「出来ません」

 インドでサルが感電して意識を失った。「その話、知ってる!」って?ハイハイ、ニュースになっていましたからね。で、仲間のサルが失神したサルを叩いて、意識を回復させました。これって、AED到着前の、「倒れている人を見つけたら、肩を叩きながら声をかける。『大丈夫ですか?』『わかりますか?』など」と、似てませんか?

 サルの世界にAEDはないけど、AED到着前の動きは、きちんと把握し、実践できているんですねえ!えっ?「失神したのはボスザルで、仲間が叩いたのは、蘇生させようとしたのではなく、ボスが本当に死んだかどうかを確かめているため」だって?か、介抱じゃないのかぁ?サル界にAEDがあれば、なかなかボスになれないってことね。