アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

落書き…名前と電話番号も書いてね

2025年03月06日 | Weblog
 落書きの話題…昨年5月、靖国神社の入り口にある石の柱に赤い塗料で英語で「トイレ」の落書きがありました。
 さらに8月には、同じ石柱に、簡体字で、「厠所(トイレ)」
「狗屎(犬のクソ)」「軍国主義 去死(軍国主義は死ね)」の落書き。犯人はどちらも中国人。
 中国のSNS「微博(ウェイボー)」は、落書き犯への賞賛の声で埋め尽くされていたのだと。「落書き犯人=英雄」

 これが日本ではそうはいきません。「器物損壊」と、場所によっては、「不敬罪」。英雄どころか、逮捕です。

「日本の恥」と、いわれた落書き事件がありました。
 世界遺産、イタリアのフィレンツェ大聖堂への落書き… 
 <書いた人が特定された分は>
1 岐○市立女子短大 学生
2 京○産業大 学生
3 常○大高校(水戸市)野球部監督

 なぜバレタかって?いずれも、学校名、自分の名前を書いてしまいまして…。早い話が、自首ですね。

 野球部監督は、自分と奥さんの名前を漢字で書き、ハートマークで囲んじゃった。
「落書きすると幸福になれると聞いたから…」とか。

 学校名や名前を書いたら、バレるの当たり前。つまり、罪の意識が低かったというより、無かったということでしょう。だから許されるということではありませんがね。

 日本の最高裁は、過去の裁判で「建物の外観や美観を著しく汚損し、原状回復に困難を生じさせたのは、損壊に当たる」とし、建物への落書きに建造物損壊罪を成立させました。

「落書き」で最高裁まで争ったという事例も凄いのですが…。
 もともと、落書きについては明確な司法判断などあるはずもなく、拘留(30日未満)と科料(1万円未満)の罰則しかない軽犯罪法違反を適用するだけでしたけどね。

 最高裁まで行った落書きは、公衆トイレの外壁に、赤や黒のスプレーペイントで、「戦争反対」「反戦」などと書いた件でした。
「戦争反対」も「反戦」も、良いことです。だけど、何でトイレの壁への落書きなんでしょう?!
 いいこと言っても、主張する手段が大間違い。懲役1年2月、執行猶予3年は、妥当だと思います。
 ん?落書き自体より、「書いた内容への判決」の要素があるのかな?暴走族の、「夜露死苦(ヨロシク?)」「×××参上」などの落書きなら、これほど重くなかったかもね?

 大聖堂に落書きした日本人のその後は…
 レプブリカという現地新聞は、常○大高校の野球部監督が落書きで解任された問題について、
「日本は、休みの日でも、地球の反対側にいても落書きは許されない」
 と、処分の厳しさを指摘していました。監督に同情的。

 京○産業大学は、書いた本人と、傍観していた2人に謝罪文を書かせ、イタリア大使館を通じて大聖堂のあるカトリック教会に届けました。

 岐○市立女子短大学も「ごめんね」を送付。大聖堂側は、「律儀な謝罪に感心した」と語っているそうです。
 また、「わざわざ消しに来なくても、自分たちで消すから」とも言ってきたそうです。ただぁ…今も消した様子がないとか。まあ、その程度の扱い・・・。
 気にしないところがいかにもイタリアらしい。
 これが、チリだったら逮捕でしたね。イースター島のモアイ像に名前を彫って逮捕された日本人観光客がいました。逮捕容疑は「国立遺産法違反」。
 彫っちゃアウトです。修復できないから。
 落書きも、完全には消せないからアウトですね。


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