ちょっと前の話になるんですが、サポ仲間のY氏からもらった先月の「アルビレックスタイム」のDVDを見ていて、ボクは感動してしまいました。感動の源は「小林慶行インタビュー」であります。皆さんもご覧になりましたか?
インタビューを聞いていてまず強く感じたのは、彼がとても頭の良い選手だということです。そして人間としての考え方や生き方も、サッカー選手としての考え方や生き方も、実にしっかりしていてすばらしいと思いました。小学生や中学生に慶行の話を聞かせてやりたいですね。きっと「ボクも私も頑張ろう」って思う子ども達がたくさん誕生すると思います。特に、サッカー選手として「身体が小さい」というハンディを、彼がどんな気持ちで克服していったかを語っているシーンは、子ども達だけでなく大人の皆さんにとっても、大いに刺激を受けること間違いなしです。
ボクは慶行のインタビューを聞きながら、マンガ「ジャイアントキリング」の中での達海監督の言葉を思い出しました。ガンナーズ戦で捨て身の逆転弾を押し込んだ小柄なFW・世良選手に対して評した言葉です。
確かに世良は体格的には恵まれてないのかもしれない。でもね、世良みたいな選手ってのは、自分に何が出来ないか知っている。つまりそれは、自分にできる限られたことをわかっているということだ。だからピッチで迷わない。選択肢がない分プレー中の判断が早い。おそらく世良みたいな連中は、劣等感から始まっている。できないことを消去法で削ぎ落とし、できることだけを磨いてプレーしている。磨いて輝かないものなんてない。だから期待するんだ俺は。そういう奴が才能ってもんを凌駕すんのを。そういう選手の頑張りがチームを強くするんだ。
いやぁ~名言だなぁ~!そして、この達海監督の言葉こそが、慶行のインタビューの内容に通じるモノだと感じました。
今シーズンのアルビにとって、慶行の存在は大きかったですよね。勲、慶行、三門。この3人のボランチによる互いの良さを理解しながらの絶妙なコンビネーション。もちろん、3人が揃ってピッチに立つことはないんだけど、この中のどの2人がコンビでピッチにいても、実に安定したプレーを見せてくれました。慶行のベテランらしい落ち着いた判断力やプレーは、今シーズンのアルビの大きな力だったと思います。
さらにインタビューの中で慶行は、「自分が新潟にいる証(あかし)として、アルビレックス新潟に何らかのタイトルを獲らせたい」と明言していました。「リーグ戦、天皇杯、ナビスコ杯、どれかのタイトルを獲ることが自分が新潟の存在する証」ここまで言い切ってくれる選手がボクらのチームいるということ、本当に嬉しいですね。
来シーズンもウッチーと共に、ベテランとしてのその存在感をチームの中で発揮してくれることを期待しています。さらにこの新潟で嫁をもらい、将来はアルビの指導者として活躍して欲しいなぁ…と八百政は勝手に夢想しております。