週末はアルビレックス!

サッカーど素人ながらアルビレックス新潟にはまりこんだ「八百政」家のアルビレックスな週末。(コメント表示は承認制です)

サッカーをタダで見る文化

2011年02月17日 | アルビレックス新潟

先日の「サポーターカンファレンス」で、アルビレックスの田村社長から「有償チケット」と「無償チケット(いわゆる招待券)」のお話がありました。2001年のビッグスワン完成時には90%以上が招待券だったこと。2003年にはほぼ半々になったこと。ピーク時には無償の招待券が30%以下にまで減少したこと。2010年は60%近くが有償であることなど、実際にはもう少し正確な数字をあげながら社長は説明してくださいました。ボクとしては一番興味のある話題でしたので、社長の口から直接赤裸々なお話を聞くことができ、とてもヨカッタです。

社長の説明を受けての「質問コーナー」で、あるサポーターの男性が、「招待券の実態」をお話ししてくださいました。彼の話は「招待券は”初めてビッグスワンに来る人のきっかけ”にはなっていない」という具体的な職場の実態であり、「招待券でビッグスワンの魅力を感じてもらいぜひリピーターに」という会社の方針に賛同しながらも、「もっと方法はあるんじゃないの?」「こんな方法はいかが?」という具体的な提案もあり、ボクにとって実に共感できる内容でした。

実際にボクのまわりにも、「(Jリーグの)サッカーってタダで見るモノ」という文化(というか価値観)をもっている人がいます。彼の職場ではホーム戦の1週間ほど前になると「招待券が200枚(この数値は毎回変化するそうですが)あります。ご希望の方は必要枚数を○○課○○までお知らせください。」という電子回覧板が回るそうです。ボクは彼に「アルビのためにお金を払ってスタジアムに来てよ」と話しますが、彼は「ビッグスワンに行ったらグッズを買うし、飲食もするし、お金はちゃんとスタジアムに落としているから」という論理で反論します。もちろん、彼も奥さんも子どもさんもオレンジ色のユニフォームやTシャツに身を包んでおり、S席で熱い声援をアルビレックス新潟に送っている「自称:サポーター」です。彼にとっては、ホームでの毎試合、タダでサッカーを見ることの出来る環境が整備されており、「それを享受して何が悪いの?」と考えているのであります。そして「おそらく彼のような存在は珍しくないないのだろうな」とボクは推察しています。

「ほらタダであげるよ」と言われてチケットを手にすることが出来れば、誰だって「じゃぁもらいますよ」となるのは当然だと思います。ボクだって数年前までならば「ラッキー!いただきます!女房の分と2枚お願いします」って言ったんじゃないかな。でもよく考えれば、それはやっぱりどう考えてもちがいますよね。おかしいことです。間違ったことです。プロのサッカー選手が技と力を磨き、すばらしい感動するプレーを職業として披露するわけです。それに対して観客が対価を支払うのは当然のことであります。やはり、「毎試合タダで見ることが出来る」という環境を作っている側にも、問題があるのではないかと思います。

さらにボクは、フロントやサポーターが、「招待券での観戦は1人1試合でお願いします」「2回目からはお金を払って見に来てください」というメッセージを、S席の皆さんにアピールすべきだと思います。看板でもいいし、場内アナウンスでもいいし、印刷物の配布でもいいけれど、「招待券は1回まで。アルビのサッカーに魅力を感じたら、次はお金を払って見に来てください」というメッセージを発信し続けるべきだと思うのです。そうすれば絶対に「そうだったのか。そうだよな。次はチケットを買って見に来よう」という人が増えると思うのです。もちろん、一時的に観客数が減少することは当然あると思います。そしてアルビの選手達が”感動するゲーム”を観客に見せなければ、恒常的に観客数は減少すると思います。でも、ボクはそんなことはないと信じています。

こんなボクの考え、いかがでしょうか?

コメント (6)
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