窮地に陥っているアルビレックスの現状の中で、ボクは青年時代に読んだ遠藤周作の小説「沈黙」を思い出していました。まぁ小説の主題である宗教観とアルビの現状とは、まったく似ても似つかないものなんですけどね。
映画化もされている小説なので内容を知っている方も少なくないと思いますが、「なぜ神は沈黙するか?(なぜ救いの手を差し伸べないのか?)」というのが、この小説の大きなテーマでした。
神は沈黙する。人間の生死、善悪、正邪を無感動に洗い続け、執拗なまでに沈黙する。なぜ、黙っておられるのですか、どうしてこんな惨いことを放っておけるのですか、あなたは本当にいるのですか…
こんな感じかな。サッカーの神様は、なぜアルビサポーターにこんな試練をお与えになるのか。私たちはじっと耐えるしかないのですか?…ってことで、この小説のことを思い出したってわけです。あっはっは。なんてマゾヒスティック。
でもね。ボクはもう開き直りつつあります。これは神に与えられた試練なんです。アルビのサポーターは試されているんです。「お前たちはこの試練に耐えられるのか?」「この苦境の中でも『アイシテル・ニイガタ』と言い続けられるのか?」「選手とともに闘えるのか?」ってね。
「沈黙」の作者・遠藤周作氏は、こんな名言も残しています。
恋愛は「くるたのしい」ものである。
「くるたのしい」とは「苦しく、かつ、楽しい」を略した私の新造語だが。
サッカー観戦も恋愛も同じなんじゃないのかな。「苦しく、かつ、楽しい」「苦しいからこそ楽しい」「くるたのしい」
ボクらアルビサポは、今まさに「くるたのしい」の境地に立ち、勝てない苦しさを楽しむことが必要なんじゃないのかな。
※冒頭の画像は、TeNYの内田アナと試合中継の打ち合わせをする、解説者の本間勲氏であります。大宮戦のテレビ中継、一応録画したんだけど見る気がしません。このまま消去かな。HDDもいっぱいになってきたし。