J1で首位を走る横浜Fマリノスが最下位のジュビロ磐田に0-1で破れて、まさかの連敗。優勝まであと一歩に迫っていたマリノスが、2位の川崎に勝ち点差「2」まで迫られてきました。この下位のG大阪とジュビロとの2連戦での連敗で、川崎との勝ち点差は「8」から「2」へ。いやぁ〜サッカーはわかりませんなぁ…。だからこそ面白いスポーツなんでしょうけどね。
さて、アルビの話です。月曜日のNST「ジョイスポ」でノザが、昇格を3-0で決めた仙台戦での3点目、アディショナルタイムに仙台サポの心を折ったゲデスの得点について、「今季のアルビを象徴する3点目」と語っていました。
確かあのシーンは、アディショナルタイムの「90+4分」でした。アルビとしては2点のリードを奪い、あとは時間稼ぎをしてタイムアップのホイッスルを待ってもおかしくない状況でした。しかしアルビは自陣でボールを奪うと、カウンターを発動して3点目を奪いにいきました。
まず「3点目を奪いにいったこと」、そして「カウンターで攻めた」こと。これが「最後まで攻撃の手を緩めない」「パスサッカーだけではない」という、今季のアルビを象徴するシーンだったと思います。
さらにこの攻撃に関与したのが、ドリブルで持ち上がり最後に得点を決めたゲデス、アシストした詠太郎、決定的なキラーパスを通した秋山と、いずれも「途中交代でピッチに入った選手たち」でした。まさに今年のアルビを象徴していますよね。今年は何度「松橋監督のナイス采配!」って思ったことでしょう。
得点シーンを振り返りましょう。カウンターで中央をドリブルで駆け上がるゲデスに、左側を秋山が、右側を詠太郎が並走します。この時点で仙台のDFは2人。前半からのハードワークで疲れ切っている仙台のボランチは、ついてこれません。相手陣内で完全に数的優位を作り出しました。
ゲデスから左の秋山にパスが通ってからが圧巻でしたね。秋山が斜めに出したキラーパスを、相手DFの動きを見ながらゲデスがスルー。ボールは詠太郎に渡ります。ボクらは思いましたよ。「よっしゃー!詠太郎!打てぇ〜!」
ところが、詠太郎が選択したのは、シュートではなくゲデスへのリターンでした。詠太郎が撃っても、きっと70%以上の確率でゴールネットは揺れていたのではないかと思います。しかし、あの状況でパスを選択してゲデスに撃たせることで、得点の確率は90%以上に跳ね上がります。詠太郎は瞬時にその判断をし、「自身の得点」よりも「より確実なチームの勝利」を選択したのです。そしてその思惑通りゲデスは軽く合わせるだけで、3得点目がアルビにもたらされました。
これらのことを総合的に見て、ノザはこのゴールを「今季のアルビを象徴する3点目」と表現したのですね。ん〜!すばらしい!
さぁ残りは2試合です。ブレることなくアルビらしいサッカーを展開し、J2優勝をつかみ取りましょう!頑張れ!アルビレックス!