FC東京とアルビレックス新潟の激闘の後、アルベル監督が新潟サポーターの前に現れ挨拶をした姿が、DAZNでも「とことんアルビ」でも昨日(1日)の各局のTV報道でも、繰り返し映し出されました。その姿がこれです。
アルビサポの前で、涙を流し拭うアルベル監督です。手を振るのでも微笑むのでもなく、「ゴメンなさい、勝っちゃいました」という複雑な表情でもなく、「涙」。しかもそれは「号泣」とまではいかないものの、かなり激しい「涙」と見受けました。元監督が相手チームのサポーターの前で流す「涙」。この「涙の意味」はいったい何なんでしょうか?ボクなりにこの「涙の意味」を考えてみました。
●新潟のサポーターが、チームを去った(捨てた)私に対してもこうして拍手をしてくれている。ブーイングではなく拍手。なんという素晴らしいサポーターだ。私は感激した。(新潟サポへの感謝)
●自分の育てた2つのチームがこうしてJ1の舞台で戦い合う。すばらしい!見知らぬ異国の地で私はサッカー文化の種を蒔きしっかり育て上げた。(満足感)
●新潟のサポーターがこんなにもアウェイの地に駆けつけてくれた。自分はなんて素晴らしいチームで指揮を執っていたのだろう。(新潟へのリスペクト)
●自分が育てた息子たち(新潟の選手たち)が、成長してこの舞台に這い上がってきてくれた。自分が最後まで指導してこの舞台を踏むという選択肢もあったはずだ。(多少の後悔)
●アウェイに8000人。この新潟のサポーターの姿は日本サッカー界ではスペシャルだ。この環境を捨ててしまったことは正しかったのだろうか。力蔵が少し羨ましい。(多少の後悔)
まぁ、こんな感じですかね?当然いろいろな思いが複雑に絡み合って、あの「涙」につながったのでしょう。理由は1つだけとは限りません。もしかしたらアルベルさんは、激しいブーイングも覚悟していたのではないかな?「J1昇格という目標を達成できていないチームを捨てて1人だけJ1チームに移籍した」わけですからね。なのにアルビサポからは「感謝の拍手と声援」。感激屋のアルベルさん、思わず涙腺が緩んでしまったのでしょう。
だけどね。11月のビッグスワンでのFC東京戦では、もっと盛大にアルベル監督を迎えてやりますぜ。もちろんアルビがFC東京を完璧に打ち破った後でね。待ってろよ!アルベル!