風は東楡の木通りから

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クリスマスツリーのお話

2005-12-22 23:30:41 | キリスト教(行事、他)
日本ではあまり見かけないが、この時期、外国(キリスト教が主な宗教の国)ではキリスト降誕の情景を人形で表現したもの(ネイティヴィティ、とかクリッペとかいわれる)を教会の前などにおいてある。教会付属の幼稚園でもそんな降誕劇をよくするだろう。

それをみてもわかるように世界で初めてのクリスマス、救い主の誕生はきらびやかさなど何もない家畜小屋で生まれるという非常に質素なものだった。サンタクロース、プレゼント、クリスマスツリー、は後から来たものなのだ。

サンタクロースがプレゼントをくれる習慣はオランダの司教ニコラウス(聖ニコラウス)が貧しい人に施しをした事からきている。この話はきっとみんなが知っているだろう。

ではクリスマスツリーはどこから来たのか?

中世のころまでドイツ人には樹木信仰、巨木信仰があった。真冬でも緑の葉をつけている針葉樹、特にもみの木に悪魔祓いの力があると信じて木を拝み、幼児を人身犠牲としてささげいた。

8世紀イギリスの宣教師、ボニファティウス(またはウィニフレッド)は「神は子供の命など求めない。むしろ世界を救うためクリスマスの幼子としてキリストを与えてくださった。」とそれをやめさせて木を飾ることを教え、クリスマスを祝ったという話がある。また、マルチン・ルターが子供を喜ばせるために木を飾り付けたという説もある。

子供を犠牲にだなんてやだやだ、考えたくないね。クリスマスツリーを飾る時の子供たちのうれしそうな顔。もうそれを見てるだけで幸せな気持ちになる。