風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

クリスマスの思い出

2005-12-06 23:48:45 | Weblog
今日は教会で婦人クリスマス会があった。
ともに賛美歌を歌い、神様が何をしてくれたかという話(教会では証という。)をしてくれる姉妹(女性のクリスチャン)がいて、私と2人の姉妹達はフルートとピアノで音楽の捧げものをした。そして牧師先生から聖書のお話があり、その後はクリスマスの思い出を語らいながら皆で持ち寄った手料理をおいしくいただいたりで楽しいひと時となった。

クリスマスの思い出というと忘れられない風景がある。
アメリカに住んでいたころ、家族でペンシルベニア州のベツレヘムという街へ行った時のことである。小さな町でまったく商業化されていない。派手な電飾とか赤いサンタクロースなどどこにもなく、昔ながらのキャンドルをともすアメリカでは珍しい町だった。

この町はモラビア移民達が18世紀ごろ入植した場所だ。町の名前がキリストの生誕の地ベツレヘムという名なのはモラビア教会設立したのが12月24日のクリスマスイブだったからだ。また街路樹や建物の戸口、窓にモラビア人のシンボルであるモラビアン・スター(キリスト降誕の星)が飾られている。

そのモラビアン・スターがかざられ、今はレストランとなっているドイツ建築様式石造りの古い昔の宿屋「サン・イン」で昼食をとった。その日はものすごく寒くてー20度くらい。入り口近くのゲストルームで順番を待ちながら薪がパチパチゆう暖炉で暖まっていた。この暖炉も時計もテーブルもすべて18世紀のままのものなのだそうだ。18世紀当時の服装を着た感じのいいウェイトレスさんに誘導され2階のレストランへ。

寒い日に温かいお料理、温かいおもてなし。それだけで心はあったまったものだ。そして忘れられない風景とはこの時のことだった。

私達の隣のテーブルに認知症と思われる老人とその娘家族がいた。「ほら私よ、わかる?」と、もう家族の顔もわからなくなってしまっている老人に優しく語りかける娘夫婦、その横で無邪気に遊んでいる孫。ただそれだけ、普通の家族の風景なのだろうが、なんだかあついものがこみ上げてくるような感じがした。暖かいサン・インの中での出来事だったからだろうか。当たり前なのにできていない、忘れかけていた家族の絆や優しさがそこにあったような気がした。

ちょっと目がうるうるになった出来事だった。








信仰って?

2005-12-04 22:21:38 | キリスト教(証)
私がクリスチャンになった時、まわりの反応はこのようなものだった。

「なんでそんな変なものに入ったの?」
「つらい事があったのね。」
「キリスト教会に親切にされたのね。」

こういわれた方々は私がとてもかわいそうな人で宗教に頼ったのだと思っているようだ。そして信者になる前の私もやっぱり彼らと同じように思っていたものである。「宗教なんて心の弱い人が行くところ。」とね。

実際、教会へ行こうと思った時、私はさまざまな困難を抱えていた。でもすぐに神様を信じたわけじゃなかったんだよ。だって、「神様いるんだよ、信じて」って言われて「はい、それじゃ信じます」ってわけにいかないでしょ。いくら親切にされたからって普通は信じないよ。

教会の人たちはとても親切だったが、ひねくれ者の私には「信者を増やしたいからだろう」くらいにしか思っていなかった。だから彼らに対して内心「私に話しかけないで!」と思っていたくらい。(教会の皆さん、ごめんなさい!)

ある日私は、すぐかっとなって人の心を傷つけてしまう自分に自己嫌悪し、現実の残酷さに打ちひしがれていた。自分にはどうすることもできない無力感、これから先どうなってゆくかもわからないと不安で不安でしかたがなかった。そんな時、自分の意識とは別に聖書の言葉が出てきた。

「私はあなたとともにいる」この言葉がどんどん心のそこから湧き出てきた。その瞬間から信じる心にかえられた。ついさっきまで神の存在を否定していたのに。重々しい気持ちは喜びに変わり涙があふれてしかたがなかった。そしてなんともいえない絶対的な安心感が私を包んでいた。

昔は信仰って聞くと、これは良い教えだから納得して自分でこの宗教に入るって決断する事と思っていたが、それがまったく違っていた!!

つまり信仰は神様から与えられるものなのだ。神様は一人一人と親しい関係を持たれる。それは決して人の力によるものではないのだ。

神様は私たちを一人一人愛しておられてる。しかし、人間のほうはどうなのか?神はいないと認めず、背を向けて歩いている。だから神様は私たち人間との和解の道を用意してくださった。救いの御子キリストをこの世に送られ、キリストが私たちの罪のために十字架にかかって死んでくださり、3日後によみがえられ、それを信じる人は永遠の命にいたるようにしてくださったのだ。それを信じてキリストの道を歩むのがキリスト教の信仰なんだよ。


アンドレ・ギャニオン中毒

2005-12-02 12:47:27 | 音楽
新種の病気の名前じゃないよ。
アンドレ・ギャニオンはカナダ出身のピアニスト。クラッシック、ポピュラー、ジャズ他いろんなジャンルで活動し、映画音楽、TV音楽、バレエ曲、オペラ曲、の作曲などの活動で知られる。癒し系の曲なのでヒーリングミュージック好きな人なら誰でも知っているかもね。実際、医療機関などで時々流れているし。

アンドレ・ギャニオンの曲を知ったのは10年以上前、テレビドラマ「Age 35恋しくて」(中井貴一、椎名桔平、田中美佐子出演)にあの名曲「めぐり逢い」をはじめギャニオンの曲がふんだんに使われていた。

その後、天気予報のバックになんか心地いい曲が流れているので思わずテレビ局に電話をしてたずねたらそれもアンドレ・ギャニオンの曲だった。その時の曲は「風の道」だったとおもう。本当に風を感じるような、草の香りまでがしてきそうな曲だ。もうここら辺からアンドレギャニオン中毒になってしまったのだった。

ギャニオンの曲はまるでマジックをかけられたみたいになる。曲を聴くとその日一日はずっとその曲が頭の中に駆け巡っているような状態。こうなると完全に中毒症状である。
            
お気に入りの曲は
「Eden(森の印象)」・・邦題は森の印象だけど、原題はEdenのなのでエデンの
              園で蛇に誘惑されるアダムとエバを連想する。

「静かな生活」・・・・・落ち着いた静かで満ち足りた印象、ストレスのたまった
             時はいいね。

「羊飼いたちの踊り」・・題名からしてクリスマスっぽくて今の季節にぴったり。
              とてもかわいい曲。

で、今この3曲をピアノで弾きたい!と練習しているのだ。だけど、だいぶ練習が必要で・・・。フルートも練習せないかんのに・・・なにやってんだか・・