16回のレッスンで「不思議~」上巻を終え、下巻に入った生徒のレッスン1回目。
初めの2曲は上巻と同様にノンレガートですが、その次からはレガート奏法を覚えます。
その話をしましたら、「これが本当のピアノの弾き方なんですか」と言われました。
だったら初めからそれで教えてくれた方が良かったという気持ちなのだろうと察しました。
その方法で長年教えてきて色々と問題を感じていたのでその方法をやめたのですが、なんでと思われても不思議ではないと思いました。
講師にとっては「不思議ではない音の国」ですが、保護者の方にとっては本気で「不思議な音の国」
下巻で習うレガートは、スラーの初めで重みを掛けてそれを次の音、次の音と手首や腕を使って移していき、スラーの最後でそれを抜く、ということだと私は理解しています。
これは一音で行っていたことと同じです。
複数の音に重みを移し替えていくお猿のスウィングの動きが加わるだけです。
お猿のスウィングは上巻の早い段階で登場します。
それは全音符が登場したところでやってきます。
腕を外側にゆっくりと4拍の長さに合うスピードで開くようにします。
このことによって澄んだ音が伸びるのが分かります。
私はそれが目的だと思っていたのですが、レガートで複数の音をつなげる時の動きのためであるとあとで気付きました。
日本では肘を張らないよう指導されることが少なくないので、この動きはやってはいけないように思うかもしれません。
しかしロシアやその周辺国の子供たちやピアニストの腕の使い方を見るとそうではないことがわかると思います。
上巻から下巻に入った生徒が今週もう1人現れました。
2人ともレッスン回数で行くと4ヶ月くらいで上巻を修了しました。
ロシアでは一音に3年かけると言いますが(その確認を大事に進めるという意味だと思います)、できればノンレガートで弾くことは長い期間やりたくないというのが実際にレッスンをした感想です。
大事なことは十分承知しており、これができなければそのあとも問題を抱えたままいつか良くなるだろうという幻想を抱いてレッスンを続ける結果になると思います。
週2回レッスンで2~3カ月で上巻を修了できるとレガート奏法に入るのも短い期間で始められますが、週1回レッスンで上巻を終えるのに8カ月はかかるとなるとピアノを習っているのにレガートで弾くことをを知らずにその間過ごすわけで、申し訳ない気持ちになります。
ドイツのロシアンメソッドのテキストを見ると、レガートに入るのにそんなに時間は掛けません。
ロシアの「はじめての音楽との出会い」もノンレガートは最初の5曲だけです。
6曲目にスラーが出てきて、7曲目にはスタッカートまで出てきます。
元々このテキストは進みが速いのですが・・
今考えているのは、上巻で全音符のお猿のスウィングまで進んだらレガートの弾き方を教えようかと。
下巻はレガート、ノンレガート、スタッカート、左右で異なるフレージングが出てきますので、レガート奏法を上巻と並行して他のテキストで経験してもらうと、途中からグンと難しくなる下巻でも順調に進めるかもしれません。
初めて使う”奏法を学ぶ”ためのテキスト。
と、言っては怒られます・・日本人にとってはそうですが、音楽を表現するためのテキストです。
私も1年生ですので使って初めてわかること、知ることがあります。
同じテキストを使う先生や使おうと思っていらっしゃる先生、ロシアンメソッドで教えてみようと考えていらっしゃる先生の参考になると幸いです。
追記
ノンレガートですが、やはりこれはじっくりやるべきだと考え直しました。
「重みを掛ける」、この感覚はノンレガートの経験を十分に積んでこそとわかりました。
急いでも焦ってもいけないメソッドです。
初めの2曲は上巻と同様にノンレガートですが、その次からはレガート奏法を覚えます。
その話をしましたら、「これが本当のピアノの弾き方なんですか」と言われました。
だったら初めからそれで教えてくれた方が良かったという気持ちなのだろうと察しました。
その方法で長年教えてきて色々と問題を感じていたのでその方法をやめたのですが、なんでと思われても不思議ではないと思いました。
講師にとっては「不思議ではない音の国」ですが、保護者の方にとっては本気で「不思議な音の国」
下巻で習うレガートは、スラーの初めで重みを掛けてそれを次の音、次の音と手首や腕を使って移していき、スラーの最後でそれを抜く、ということだと私は理解しています。
これは一音で行っていたことと同じです。
複数の音に重みを移し替えていくお猿のスウィングの動きが加わるだけです。
お猿のスウィングは上巻の早い段階で登場します。
それは全音符が登場したところでやってきます。
腕を外側にゆっくりと4拍の長さに合うスピードで開くようにします。
このことによって澄んだ音が伸びるのが分かります。
私はそれが目的だと思っていたのですが、レガートで複数の音をつなげる時の動きのためであるとあとで気付きました。
日本では肘を張らないよう指導されることが少なくないので、この動きはやってはいけないように思うかもしれません。
しかしロシアやその周辺国の子供たちやピアニストの腕の使い方を見るとそうではないことがわかると思います。
上巻から下巻に入った生徒が今週もう1人現れました。
2人ともレッスン回数で行くと4ヶ月くらいで上巻を修了しました。
ロシアでは一音に3年かけると言いますが(その確認を大事に進めるという意味だと思います)、できればノンレガートで弾くことは長い期間やりたくないというのが実際にレッスンをした感想です。
大事なことは十分承知しており、これができなければそのあとも問題を抱えたままいつか良くなるだろうという幻想を抱いてレッスンを続ける結果になると思います。
週2回レッスンで2~3カ月で上巻を修了できるとレガート奏法に入るのも短い期間で始められますが、週1回レッスンで上巻を終えるのに8カ月はかかるとなるとピアノを習っているのにレガートで弾くことをを知らずにその間過ごすわけで、申し訳ない気持ちになります。
ドイツのロシアンメソッドのテキストを見ると、レガートに入るのにそんなに時間は掛けません。
ロシアの「はじめての音楽との出会い」もノンレガートは最初の5曲だけです。
6曲目にスラーが出てきて、7曲目にはスタッカートまで出てきます。
元々このテキストは進みが速いのですが・・
今考えているのは、上巻で全音符のお猿のスウィングまで進んだらレガートの弾き方を教えようかと。
下巻はレガート、ノンレガート、スタッカート、左右で異なるフレージングが出てきますので、レガート奏法を上巻と並行して他のテキストで経験してもらうと、途中からグンと難しくなる下巻でも順調に進めるかもしれません。
初めて使う”奏法を学ぶ”ためのテキスト。
と、言っては怒られます・・日本人にとってはそうですが、音楽を表現するためのテキストです。
私も1年生ですので使って初めてわかること、知ることがあります。
同じテキストを使う先生や使おうと思っていらっしゃる先生、ロシアンメソッドで教えてみようと考えていらっしゃる先生の参考になると幸いです。
追記
ノンレガートですが、やはりこれはじっくりやるべきだと考え直しました。
「重みを掛ける」、この感覚はノンレガートの経験を十分に積んでこそとわかりました。
急いでも焦ってもいけないメソッドです。