おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

そういう感覚

2018年11月15日 | フォルマシオン・ミュジカル
ソルフェージュを音楽に結びついたものにしたいと長年思い、出会ったのがフォルマシオンミュジカルでした。

先週、FMの話を楽器店の先生や指導者友の会の先生にさせていただきましたが、若い先生に多かったのが、ソルフェージュとピアノを別個のものとして考えていた。自分もその様に習ってきたのでソルフェをピアノと関連付ける発想がなかった、というものでした。

何のためにソルフェがあるのか。

音感を良くする、音がすぐに読める、正しいテンポできっちりとリズムが叩ける、という目的のためだけにソルフェージュはあるというのが日本のソルフェージュ教育なのだと思います。言い過ぎかもしれませんが。

機械的にそれらを行って演奏に役立つものにはならない。
でもソルフェはそういうものだから・・

音楽に役立たないソルフェージュの力は有害でさえあると思います。

リズムを無機質に叩く習慣は音楽の生命力を奪います。
音を聴いて何の音かわかってもその意味を理解する教育を受けていなければ音の羅列で終わります。

間違えてないけれど音楽的には間違いという現象。

ワークブックでゆっくりとなら音を読むことができても楽譜を見た瞬間に読める瞬発力がなければ役には立ちません。

受験英語はできるけれど会話はできませんと似ています。


ピアノも美しい音を出せるようにならなければ音楽は奏でられないはずなのに、形だけ整えてそれでおしまい。
そのようなものが多くはびこっているのでそれが定番化されて偽物なのに本物のように思われている。

本当の事が後回し、もしくは無視された教育が日本には広まっているように思います。

子供はこの位出来れば良いとか、初心者に初めから本物を求めても無理とか知らぬうちに思ってはいないでしょうか。

日本は貧困国になっているそうで、経済やテクノロジーで一目置かれていた時代は過ぎ去ろうとしています。(過ぎ去りました?)

本物の教養を身に付ける、そんな価値観がより大切になるかもしれません。

教養が大幅に不足している我が身に気付きながら、チャージせずにいる私は残高不足で二進も三進も行かなくなる日がくるでしょう・・

まずい
コメント
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