音を美しくするためには、どうしたら良いでしょう?
運に任せる!
違います
とにかく練習する!
間違いではありませんが、正解とも言えません
音符が読めてスラスラ弾けたら、その内綺麗になる!
そのような人もいるかもしれませんが、そうではない人もたくさんいます
ピアノは指だけで弾く楽器ではないことをはっきりと認識することです。
そして、曲の音符だけわかれば弾けるというものではないので、どう身体を使って音を鳴らすかを、出来るだけ親御さんもレッスン室に入ってご覧になることです。
音符が読めないからレッスン室に入ってもわからない、と思っていらっしゃる親御さんが少なくないのですが、そんなことは関係ありません。
腕の動きや姿勢は見れば誰でもわかります。
そして、それをご自宅の練習で修正するのは親御さんの役目です。
講師にすっかりお任せでどうにかしてくれるなどということは、不可能です。
ピアノのレッスンは多くの場合、週1回のレッスンです。
水泳やバレエは週3回あることが珍しくありません。
レッスンが少ないことで、ピアノは週1回のレッスンでも弾けるようになるものだと勘違いされているかもしれませんが、そのような意味ではありません。1週間というのは、次のレッスンまでに出来るようにして行く、その猶予の期間です。
1週間で出来るようにして来る前提で、レッスンは行われるのが通常です。
2~3日で課題を全てこなして来れれば、週2回でも3回でもレッスンを受けられるということです。
最初の話から逸れましたが、人を頼りにするだけではどんなことも身に付きはしません。
週1回、もしくは2週に1回しかないレッスンで学ぼうと思ったら、自分でやらなくてはいけないのです。
鉄腕ダッシュという番組が昔から好きなのですが、農地を耕したり、無人島を開拓したり、蜂蜜を作るために蜂を集めたり、海をきれいにして魚が住めるようにしたり、時間のかかることをする番組です。
TOKIOのメンバーは20年以上もそのような作業をする中で、たくさんの知識と知恵を身に付けました。
自分で経験して、失敗して学んで行くのは時間がかかります。
しかし、それは誰にも奪うことのできないもので、新しい人たちに分け与えていくことまで出来ます。
時短こそ人間の英知のような世になってきていますが、時間のかかることは人間を豊かにします。
人間が必要なくなる世界を人間は拒まなければいけない、と世の流れを見ていて思います。