不思議の教本の他に、Musical Journey のシリーズがあります。
以前は、ソロ、エチュード、連弾とロシア方式で分かれておりましたが、現在はそれらが1冊にまとまっているオールインワンがあります。
1Aが最初にでき、少し経ってから1Bが完成しました。
1Aは不思議下巻が終わってからでは内容が少し易しいのですが、音の高さは下巻では習わない音が出ています。
どのタイミングで使ってほしいとお考えなのだろうと、不思議下巻の途中でソロを使い始めた生徒さんが2人だけいたのですが、2人ともその曲集はいつの間にかやらなくなってしまいました。
エチュードは最後まで終えた生徒さんがいます。その後、ツェルニーの「やさしい20の練習曲」に進み、最近それが終わったので、同じくツェルニーの「第一課程練習曲 Op.599」に進むことにしました。
このエチュードの最後の方はツェルニー30番位か、それより少し難しい位です。音楽としては30番より第一課程の方がずっと良いです。
エチュード1Aに関しては、ゆっくり進む生徒さんには良いと思います。
使うタイミングが謎だったソロ1A。
動画を拝見していてわかりました。全て楽譜を読ませて使うわけではなく、聴いて覚え、広い音域を弾かせて腕を使えるようにすることに役立てると。
ミラちゃんのレッスンをやっと20回まで拝見しましたが、教本以外の曲は聞き覚えです。
教本より音域が広く音の跳躍も広い曲を、正しい腕の使い方、しっかりとした指先で、美しく深い音で演奏することをさせています。
きちんと弾けるまでそのような曲を複数持たせ、1回のレッスンで長い時間はかけていらっしゃいませんが、レッスン回数は決して少なくないと思いました。
イリーナ先生のレッスンを拝見して、ロシアの子どもたちのピアノの力の伸ばし方がわかってきた気がします。
何をやらせるかだけではなく、どう取り組んでいくかが綿密に考えられ受け継がれているのだと思います。
ピアノ教育の歴史、伝統の差を、彼女のレッスン動画を拝見すると嫌でも感じます。
自分が情けなくなります・・