おとのくに♪♪

生徒さんのピアノレッスンで感じたこと、考えたこと、コンサートの感想などポツポツ綴っています。

見えてくる

2019年06月16日 | 不思議な音の国
「不思議な音の国」をこれまで26人の生徒さんに使ってきました。1年半ほどの期間にです。



短期間でこれだけの生徒さんに同じテキストを使った経験は私にはありません。
それだけこのテキストを信頼したからです。
これまで色々なテキストを使ってきましたが、やっと信じられるものに出会えました。

同じテキストをこれだけの人数の生徒さんに使うことができたおかげで、
・このメソッドでレッスンをすると生徒さんがどのような弾き方をするのか
・どのくらいの期間で1冊終えられるのか
・癖のある手とナチュラルな手
・練習量の差
・保護者の方のご協力の大きさ
など色々と学ぶことができました。

このテキストを使っていない生徒さんもおります。
「不思議」では音の出し方から始まり、様々なタッチをピアノを始めて1年未満の生徒さんにも教えていきます。

ところが「不思議」を使っていない生徒さんは奏法をひとつずつ覚えていくテキストを使っていないのでそれを身に付けることができていません。

私の教え方が十分ではなかったのが問題なのですが、無理なくそれを教えられるテキストでなければ私のような力の指導者では教えきれないことも事実です。

このメソッドでレッスンをしていると、これまでその内できるようになるだろうと思っていたことが幻想であったことがわかります。

ピアノを弾くのに向いている手、身体の支え、音楽に向いている感性、美的センス、聴く力、集中力、思考力。
これらは育てるものと思っていましたが育てきれないものが存在すると感じるようになりました。

また、イリーナ先生がおっしゃっていた「子供の成長は親次第」
預けっ放し、付き添っていても見ているだけで吸収しない、積極的に参加。
これはそのまま子供に反映します。

あまり気にしないようにしてきたことが見えるようになってしまい、複雑な気持ちでいます。
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