アマゾンわんわん日記 2018

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コンサート 大当たり!

2011年12月13日 | 生活
久しぶりにコンサートに行ってきました。
昨年のBNDES(経済開発銀行)国際ピアノコンクールの入賞者のガラコンサートです。
ブラジル屈指の国際コンクールということで、入賞者は各都市でコンサートを開きます。
マナウスに来たピアニストは、ラッキーなことに日本の方。
福間洸太郎さんです。

恥ずかしながら、福間さんのことは何も知らないまま、コンサートを聴きに行きました。
行っても行かなくてもいいわ、ぐらいの気持ちでね。
だって、例のごとく、もしかしたら土壇場で「コンサートはありません。」なんてこともありうるしね。
軽い気持ちで危機に行って、びっくり。
久々にアマゾナス劇場のコンサートで感激しました。
娘と夢中で見ちゃった。
素晴らしかったです。

特にリスト。
2曲目のAb Iratoの最後は思わず「ブラボー」とつぶやいてしまい、娘に「ママ、まだこのセッション終わってないよ。」って叱られちゃいました。
本当、涙が出てきたわ。

バッハも正確...というかとにかく安心感のあるバッハで、目の前に楽譜が浮かんでくるようでしたわ。
さすが、コンクールの入賞者コンサート!
弾きこんできました!
夜8時からのコンサートだったので、この時間のバッハ、思わずこっくりときてしまうこともあるのですが、この日のバッハは、目をつぶって聞いても、こっくりとこない。
これ、娘のひいたのと同じピアノ?っていうぐらい、音の響きが豊かで、広がりのある音でした。

普通ならば、退屈になりがちな現代曲も、思わず引き込まれてしまいました。
アンコール曲もリストで、娘と思わず「お父さんもくればよかったのにね~」と声をそろえちゃいました。
夫、リスト大好きなんです。
この日はあまり調子がおもわしくなく、家で休んでいたのですが、こんなに素晴らしい演奏なら、聴かせてあげたかったわ~。
家に帰って話したら、残念がっていました。

で、その後プロフィールを検索して納得。
高校時代にすでに日本で4つの大きなコンクールで優勝、その後パリのコンセルバトワールなど、ヨーロッパの有名な音楽学校で勉強なさったとか。
すでにCDも5枚リリースされているそうで、期待の若手らしいです。
存じ上げませんでした~。
すごーく得した気分。

このコンクール、昨年が2回目の開催だそうです。
2年にいっぺん開かれるのだとか。
ちなみに、昨年はブラジル人の入賞者は一人でした。

さて、この日のコンサート、夜8時からということで、私たちが夜の7時半にチアトロに着いた時には、すでに行列ができていました。
でも、「本当にこの人たち、コンサートを聞きに来たの?」みたいな子供連れが多い。
騒がしくならないか、ちょっと心配。
入場して...きっぱりグループが二つに分かれました。
通路を挟んで右側半分グループと、左側半分グループ。
左側半分グループ、ほとんどクラシック愛好家か音楽関係者です。
なぜって、左側からだと、ピアニストの手の動き、ペダルを踏む様子がすべて見えますから。
休憩の時、多くの人が帰りましたが、帰って人のほとんどが右側に座っていた人たち。
「ただでチアトロの中みられるから、行ってみようかな~」的な人たち?
「これが船だったら、絶対に左側に傾いて沈むよね。」って娘と話すぐらい、左側はぎっしり、右側はガラガラになりました。
それから、あれだけ子供がたくさんいたのに、騒いだり話をしたりする子供はほとんどなし。
たまにいたら、速攻で周りの人に「ピシッ」ってお得意の「叱り」を受けていました。
親も、ある程度子供が飽きてきたと思ったら、すぐに連れ出す配慮もしてたしね。
娘も「いつもこういうコンサートだと、気持ちよく聞けるのにね。」っていうぐらい。
普通のコンサート、ひどいもんね、マナー。
特に、日本人の演奏家で、日系の団体が関係しているコンサートなんて、そういう「伝手」で来る人が多いから、ひどいもんです。
一度なんて、3階席から舞台の上にパンフレットが落ちていったことがあったわ。
どんなに素晴らしい演奏をされても、子供がバタバタしたり、カメラでパシャパシャ撮影ばかりされていたのでは、聴いていても不愉快になるばかりですから。
今回は、カメラで撮影をしている人も、周りの人から注意を受けていました。
そういう意味では、今回は日本人ピアニストでも、日系の団体が関係していなかったのは、幸いだったかも。

というわけで、1時間ぐらいかな?と思っていたコンサート、チアトロを出た時にはたっぷり2時間たっていてびっくり。
2時間のコンサート、本当に少しも飽きずに夢中で聴いてしまいました。
忙しい年末、すごーく豊かな気分になれました。
娘も「やっぱりピアノっていいな。」ですって。
大学に入るまではコンサートやコンクールはしばらくは無理でしょう。
でも、やっぱり、弾き続けて、大学に入ったらピアノの勉強をまた本格的に始めたいとのことです。
彼のような演奏家になることは難しくても、娘なりに弾いていて幸せになれるような演奏ができるようになってほしいです。
がんばってね!


コメント
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