アマゾンわんわん日記 2018

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クリスマスの想い

2011年12月27日 | 人間
クリスマスイブの日の朝、リオの友人に電話をしました。
友人とはいっても、私の両親よりも年上の方。
とはいっても、お付き合いはあくまで「お友達」のように接してくださいます。

友人は最近ご主人様を亡くしたばかり。
初めて迎える、一人のクリスマスです。
「今夜は、息子さんたちの所で夕ご飯かと思って、早めに電話しました。」という私に、
「息子の所へは、明日行くのよ。今夜は、持って行くお料理を作るわ。」とのこと。
娘さんが外国から帰ってきているので、娘さんと二人で過ごすのかな?

しばらくいろいろ話をしていました。
そのうち、友人がポツリと言いました。
「私はね、ペケママさん、この時期が大っきらいだった。窓から外を見ると、大きな荷物を抱えて、これからファミリーみんなでパーティーだって言う格好で歩いている人ばかりなんですもの。それを見るたびに、日本の家族が恋しくて涙が出てきたわ。」

ブラジルでは、クリスマスはファミリーで過ごすのが慣例です。
両親、子供たち、兄弟、みんなで集まって賑やかに過ごします。
彼女のご主人様も日本の方。
一人でブラジルに来て、働いていました。
彼女もたった一人で、家族や親せきの反対を押し切って、お嫁に来たそうです。
いつもはそれほど家族から離れていることを感じなくても、この時期ばかりはそれを切実に感じたのだそうです。

我が家も同じような状況だったので、本当に親しくしてもらっていました。
ただ、我が家の場合、私も自分の仕事のために独身の時に来たので、彼女よりも家族と離れているという感覚が少ないのかもしれません。

「今年はとうとう一人になっちゃったわ。」
と言う彼女の言葉。
「娘に聞かれると、叱られちゃうんだけどね。一人じゃないでしょう!って。」
多分、娘さんも、息子さんも、彼女の気持ちをくんで、心を配っているんですよね。
でも、それが当の本人の思いと同じかと言うと、また違いますから。
でも、娘さんのお母さんを叱る気持ちもすごくよくわかります。

「カーナバルが終わったら、ゆっくり遊びに行くからね。」と言う私に、
「そうしたら、いっぱいお父さん(亡くなったご主人様)の想いでをおしゃべりしようね。楽しみにしているからね。」という友人。

もうしばらくは、「初めて一人で過ごす***」と言うことが多いでしょう。
そのたびに、「去年はこうだった、あの時はこうだった。」とつらい思いをすることと思います。
遠く離れた彼女の支えになれるとは思いませんが、私なりに、少しでも彼女に寄り添って行きたいと思います。
家族にはなれなくても、家族以上の何かつながりが、日本から遠く離れて生きる私たちには生まれてくるのではないか、と思っている私です。
彼女と私だけでなく、ブラジルに生きる、他の私のような立場の人たちとも。
コメント
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