アマゾンわんわん日記 2018

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待つ

2014年04月18日 | わんこにゃんこ
「ハチ公物語」に見られるように、犬は昔から「待つ」動物と言われます。
実際、今回「待っている犬」で検索したら、ブラジル国内だけで結構な数の「待っている犬」の物語に出会いました。
刑期を終えて出てくる飼い主を待って、毎日刑務所の門の前で待ち続ける犬。
事故で死んでしまった主人を病院の救急口でひたすら待ち続ける犬。
本当にさまざまな犬が、「待って」いるんです。

今日ニュースで見た「待っている」犬は、このわんこ。



名前は「セッコ」。
3年ほど前、路上生活者のおじさんと出会い、面倒を見てもらうようになりました。
おじさんは、がりがりにやせていたこの犬に「セッコ」(からからに干からびているという意味)という名前をつけました。
おじさんと出会ってから、セッコはご飯を分け合って食べ、一緒に遊び、おじさんが廃品回収に回るときには一緒に回り、毎日をともに暮らしてきたそうです。
身寄りのないおじさんにとっても、セッコは唯一の家族でした。

ところが、先月末、おじさんが病気で倒れました。
運よく近くの人に助けられ、救急病院に運ばれ手術を受け、一命を取り留めました。
セッコはおじさんが運ばれた病院まで必死にについていきました。
そして、その日から、おじさんが運び込まれた救急搬入口で「待って」いるのです。



病院側も困りました。
場所が場所ですから、「動物」が常にいるのは好ましくない。
なにより、人の出入りのあわただしいところですから、犬にも危ないことがあるかもしれない。
というわけで、何とか他の場所に移そうとしたのですが、すぐにここに戻ってきてしまう。
そのうちに、みんながセッコの存在を知ることとなり、病院側もここにいることを認めるようになりました。
で、主任の医者が毎日ご飯を持ってきて、病院スタッフもいろいろと面倒を見ているそうです。

そして、この週末、おじさんは手術から20日が過ぎ、容態も安定し、起き上がり、車椅子で動けるようになりました。
病院側が真っ先におじさんを連れて行った場所、それはセッコの待つところ。





5分にも満たない時間だったそうですが、セッコは大喜び。
はしゃいで、おじさんのひざに乗って...
一緒に付き添ったお医者さんがその様子をビデオで撮影したそうです。

おじさんの退院までにはまだ少し時間がかかりそうだということです。
セッコの「待つ」日々はまだもう少し続きそうです。
おじさんもこうして「唯一の家族」であるセッコが待っていてくれるのを心の励みにして、健康を取り戻していけることと思います。



コメント (2)
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