アマゾンわんわん日記 2018

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熱帯の人工物

2014年04月04日 | ブラジル雑記
マナウスに住んで10年が過ぎました。
10年前と比べると、現在は、家の近所にも大きなコンドミニオが作られたり、幹線道路が通ったり、驚くほど様子が変わってきています。
でも、面白いのは、変化したそのような姿の中にも、それらのものの建設以前の姿が現れてくることです。

たとえば、家の近くの現在建設中の大規模なコンドミニオ。
その入り口部分は、大雨が降るたびに、アスファルトが大きくくぼみ、大きな穴が開きます。
ここには、昔、イガラペー(小川)が流れていました。
どんなに土地を切り取り土盛りをして、周囲の地形を変えても、自然とそこに水が集まるような地脈、水脈になっているのでしょう。
先日、道路の半分が陥没した、国道174号線もそうです。
陥没した場所は、小さな沼地の上に土盛りをして道路を走らせた場所でした。
ここも、毎年雨季になると同じ場所に穴が開きます。

「マナウスは、道路が穴だらけですね」とよく言われます。
もちろん排水技術の未熟ということもありますが、この過酷な気候の中でアスファルトを完璧な状態で整えておくのはとてもお金と手間がかかることです。

太陽の力、雨の力、風の力、土の力、動物や植物の力。
自然の力はとても大きくて、私たち人間が作ったものなんか、一年もあれば壊してしまいます。

一年前、森を切り開いて侵入者たちが建物を建て始めた空き地も、正式な持ち主がブルドーザーで一気に建物を破壊してから放置されて、





現在はこれ、このとおり。





もしも、人がまったく手を加えることがなくなったら、マナウスぐらいの規模の街でも2,3年でかなり自然に戻る状態になってしまうことでしょう。
そう考えると、熱帯の土地で生きていくということは大変なことなのだなあとしみじみ思ってしまいます。

コメント
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