アマゾンわんわん日記 2018

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Tal Pai Tal Filho (この親にしてこの子あり)

2014年07月31日 | ブラジル雑記
パラナ州のカスカベルという街の動物園で、11歳の少年がトラに襲われました。
少年は二重になっている柵を乗り越え、立ち入り禁止になっているところに入り込み、トラの檻の前を走り回り、トラの檻に腕を入れてトラを挑発しました。
トラは少年に襲いかかります。
少年は肩のところから腕を食いちぎられました。

近くにいた人の話によると、保護者であるべき父親が猛獣の檻のそばに行ってみることを、少年に提案したのだとか。
父親は、立ち入り禁止や、檻の前で走ったり騒いだりしないことというすべての注意の立て札を無視して子供を遊ばせていました。
少年が猛獣の檻の前で走り回ったり、騒いでいるのを止めさせるよう注意した人の言葉をすべて無視し、少年をやりたいようにさせていたそうです。
少年はトラの前には、ライオンの檻でも同じようなことをしていました。
この区域には9人の警備員が配置されていたそうですが、このとき近くには一人もいなかったとか。
警備員がいて注意したとしても、父親がそれを聞いていたかは疑問ですが。
近くにいた人たちは、その様子を映像に収めていました。

その様子はこちらから

少年が襲われたとき、父親はすぐそばにいましたが、3歳になる弟の世話をしていて、少年の様子を見てはいなかったということです。
少年は近くにいた人たちにすぐに助け出され、街の大学病院に搬送されましたが、一緒に運ばれた腕がもとのようにつくのは難しいだろうとのことです。

少年は普段は母親とサンパウロに住んでいるそうですが、この日はたまたま休暇をすごすために父親のところに来ていたそうです。
五体満足で遊びに出したはずの母親は、腕のない子供を迎えることになります。

父親は少年が救急車で運ばれた後、「注意義務怠慢」で警察に連行されましたが、事情を聴取されすぐに解放されました。

バカな親っていろいろいますが、本当に親自身が社会的なモラルを教えてあげられない…というより、親自身がモラルのない大人だということは、本当に危険なことだと思います。
子供を危険から守れないばかりか、親自らが子供を危険な場面に遭遇させる。
こういう親がいるのって、ブラジルばかりではないともいますけどね。




コメント
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