今日は3か月に一度の目の検診の日。
ペケママはかなり進行した緑内障を患っているので、3か月に一回の眼圧検診、半年に一回の精密検査は欠かせないの。
かかりつけの眼科の総合病院で使える保険が無くなってしまった今、まあそれなりの負担はありますが この検診と検査のおかげで 病気がわかってから20年たった今でも、車の運転もできるし 繕い物もできます。
お医者様というのは ありがたいものです。
現在 私がお世話になっているのは「エリカ先生」。
30歳代後半の チャーミングな先生です。
我が家は私がお世話になりはじまってから 娘と夫も健診に通うようになりました。
元空軍の目医者さんをしていたそうで、てきぱきした物言いと 仕事の仕方がまさにミリタール。
そんな関係からか、同じミリタール出身の娘のことを いつも気にかけてくれていて、娘がマナウスを出て6年になるのに、今でも「娘はどうしてる?きちんと目の検診をしているか?」と心配してくれます。
私の通っている眼科の総合病院には、簡単に行ってしまうと2種類のお医者様がいます。
病院に所属するお医者様、そして委託された形で勤務するお医者様。
エリカ先生は後者にあたります。
予約や診察の受付、設備などは普通に病院の物を使用できますが、細かい調整などは自分で雇った「私設秘書」が行います。
ここがね、大変。
普通の家庭でメイドを探すのも大変ですからね、医療秘書なんてなかなかいい人が見つかりません。
「秘書」と言っても、目薬を差したり、検査の結果をまとめたりとかなり専門的なこともしなくてはなりませんから。
エリカ先生も今まで何人か秘書が変わってきました。
人柄はいいのですが 実力はちょっと...で 辞めてもらった人もいるようですが、自分から辞めていった人も何人かいます。
今回 3か月ぶりに健診に行くと、今まで2年ほど勤めていた秘書さんが変わっていました。
細かなことにも気が付いて、健診の前になると「そろそろ検診ですよ、予約を入れてください」とか「明日は健診ですよ」とか、必ず連絡を入れてくれる人でした。
若いのによく気が付く子だなーと感心していたので、変わっていてちょっとびっくり!
で、エリカ先生に尋ねると、「こっちの方がびっくりよ!!」と憤慨した様子。
この3か月の間にエリカ先生 軽い手術をして、1か月ほど病気療養をしていたそうなのですが、療養期間が終わり 仕事に戻る直前に「秘書の仕事を辞めさせていただきます」とメッセージを送ってきて、それっきり なんですって。
まあ、彼女は彼女なりに事情があるのかもしれませんが、やはり携帯電話でメッセージを送りつけてそれっきりって...ねえ。
少し前までは「電話をしてきて それっきり」っていうパターンもあったけど、こちらの方は一応相手の肉声が聞こえるからね。
まだ そこに人間的なつながりがあるけど。
携帯電話でメッセージを送りつけられたら、有無を言わさずですものね。
今はそういう人 多いみたいよ。
メイドさんなんて、仕事を辞めたいときは大抵 メッセージを送りつけて終わりみたいだし。
我が家もそうだったわ。
逆を言えば、メイドがメッセージで用件を伝えてくるようになったら、もうそろそろわが家で働くのが嫌になったのかもね、ということかもね。
私ぐらいの年齢の人間からすると、「ずいぶん失礼じゃない?」って思うんだけどね。
今の人って、それが普通なのかしら?
直接人と人が話すということは いろいろ面倒なこともあるけど、やっぱり社会人として必要なことではないかと思うのよ。