アマゾンわんわん日記 2018

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バイキング

2019年10月09日 | 人間

テレビで日本の遊園地の映像が出てきました。

 青空に大きく揺れあがる「バイキング」。

 「あれ止めたんだもんな~」

 「っていうか、止まるもんなんだねー、遊園地の遊具って。」

「バイキング」を見るたびに交わされる、夫との会話。

「バイキング」を停めた張本人は もちろん 娘。

     *     *     *     *     *

今から16、7年前ぐらいのこと、夫はレシフェに単身赴任をしていました。

私と娘はリオ住まい。

月に1、2度レシフェを訪れていました。

娘が7歳ぐらいだった頃、レシフェ郊外に 結構大きな遊園地がありました。

昼の暑さを避け 夕方涼しくなった頃、行ってみることにしました。

メリーゴーランドやコーヒーカップなど 無難な乗り物を楽しんだ後、目についたのが「バイキング」。

「あれに乗ろうか?」娘を誘う夫。

「身長制限があるんじゃない?」と心配しましたが、係りの人に尋ねたら大丈夫だとのこと。

娘、人生初めてのドキドキ遊具体験。

緊張した面持ちで席に座り、目の前のグリップをしっかり握りしめています。

夫が隣に座り、私は地上から見守り...

...??...

2、3回 遊具がふれたかと思うと…

「ギャアアア~ 助けて~ もう降りる~」

どこからか聞こえる 日本語の叫び声と それに続くポルトガル語のアナウンス。

「お客様のご都合により、この遊具は一旦停止します。すぐにまた再開しますので そのまま引き続きお座りになってお待ちください。」

遊具がゆっくり止まり、降りて来たのは顔面蒼白の娘と夫。

君たちかい?「ご都合のあるお客さま」っつーのは?!

「すげーな、バイキング止めちゃうんだもんな~」

夫は感心することしきりでした。

     *     *     *     *     *

あれから もう長い年月が立ったというのに、まだ語り継がれる娘の「バイキング事件」。

最近では、そこにさらに新たなコメントが加わるようになりました。

「バイキング止めた娘が バンジージャンプするんだもんな~。時代は変わるもんだよ。」

娘よ、君の「バイキング停止事件」は 君の行動の基準として 一生ついて回るようだよ。

コメント
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