アマゾンわんわん日記 2018

復活しました!
のんびりやっていきます。
また よろしくお願いします。

緒方貞子さんのご逝去

2019年10月29日 | 人間

10月22日 緒方貞子さんが旅立たれました。

特定の人に憧れたり、目標となる人というものは持たない主義の私ですが、緒方貞子さんだけは別でした。

1991年から日本人として初めて 国連難民高等弁務官(UNHCR)として就任、以降10年間にわたって 世界各地で 「難民」と呼ばれる人たちの命を救うために活動してきました。

時には難民を生み出した国を相手に駆け引きをし、時には後手後手に回る国際社会の援助が待ちきれず 自分で難民を守るための軍事行動を組織したこともありました。

常に「人命を救うための 最善の選択」ということをモットーとし、難民救済活動を人道主義を掲げた国家の利益とはまったく切り離したところで行っていきました。

また 難民保護の活動の中心となるUNHCRが緊急時により敏速に事態に対応していくことができるよう、組織を強化し国際社会との関係を密にできるよう取り組んできました。

         *         *          *          *         *

もちろん彼女には国際社会で活躍していけるだけの 家庭環境やご本人の資質などもそろっていたわけですが、なにより一番大切だったのは「彼女自身の意志の力」だったのではないかと思います。

事実を冷静に分析し、たとえそれが多少無理なことであったとしても、難民のためなら強い意志の力で実行していく。

それも 周りとの軋轢が生じるようなやり方でなく、周囲を説得しながら。

そのバランス力と実行力は 女性とは思えないものでありながら、反面 実に女性らしい細やかな気配りに満ちたものでもありました。

そんなところが 一番私にとっての「憧れる」ところでもあります。

もちろん私が彼女と同じようなことをするなんて、できることではありませんし、そのような立場 環境でもありません。

わたしが少しでも 憧れの緒方さんに近づくことができるよう 心がけたいこと。

それは 物事に動じない心の強さを持つこと。

         物事・出来事を正確に分析できるような冷静さを持つこと。

         人に対して 暖かい興味を持つこと。

本当に身近な小さなことからですが、少しでも「自分の内なる 緒方貞子さん」が育っていってくれたらいいなと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする