木曜日に近所のスーパーで買い物してたら、発見!!
マンジョッカいもスパゲッティ!!
これこそ、The 国民食!!みたいみたいなもんじゃない?
「マンジョッカいも」とは、いわゆる「キャッサバいも」のこと。
ブラジルでは全国的に人々に食されている食材です。
ブラジルではこのほかに「マカシェイラいも」があります。
ブラジル人でも単に呼び方が違うだけだと思っている人が多いようですが、正確には「マンジョッカいも」の方は「シアン化化合物」という 人間の体には有害な物質は含まれているので、そのまま食べることはできません。
適切な加熱処理をしてからしか 食べられないんですって。
実際に昔、様々な国から移住してきた人が多かった時代には、その知識がなかった移住者がこれを食べて多くの方が亡くなったという事件もあったそうです。
街で普通に店頭で売られているのは「マンジョッカ」と書かれていても、実際にはマカシェイラの場合が多いんだそうです。
素人さんにはなかなか区別がつきません。
他にも「アイピン」なんて呼ぶ場合もあります。
呼び方も様々ならいただき方も様々。
そのままいただく時の一番人気は これ!
アイピン フリッタ!!
この場合は アイピンって呼ぶのが多いのかな。
外はカリカリ、中はモチモチ。
ポテトフライなんて目じゃないわ!!
それから ただ茹でて アッツアツにバターをつけて。
初めて見た時は インパクトが強かったけど、今ではすっかりおいしく感じるようになりました。
生をすりおろして(私はミキサーでガーッとしちゃうけど)、コンデンスミルクと混ぜて焼くと「ボーロ デ アイピン(マンジョッカ、マカシェイラ)」。
簡単でもっちもちで おいしい!!
昔、リオに住んでいたころ 家で働いてくれていたメイドさんがこれを焼くのが得意で、私が日本に一時帰国するときに お土産にたくさん焼いてもらったことがあったわ。
日本の家族にも大好評でした。
それから 粉に加工して料理に利用する使い方。
これはもう 書ききれないぐらいたくさんのオプションがあります。
スーパーで見かけた「いもスパゲッティ」なんて、まさにこれよね。
そてからみんなが大好きな「ポンジケージョ」もマンジョッカの粉を基にした「Polvilho」って粉で できています。
この粉を使って 皮を作り中に様々な具を詰めて作った「サルガード」は、ちょっとした軽食、少し大きいものだとお昼としていただくのに十分なボリュームがありました。
リオではこんな風にして売られていました。
マナウスではあんまり見ないなあ...
それからパンケーキのような「タピオカ」とか、「ベイジュ」っていうお菓子とか、とにかく書ききれないぐらい一杯。
デンプンを粉にしてフェジョンなどにかけていただく「ファロッファ」。
アマゾンの物は粒が独特で、大きくて固いの。
夫が仕事をしていた時、マナウスの人を他の街の会社に研修などで出すと、必ずみんなこの「アマゾンファロッファ」をかばんに詰めて持って行ったそうです。
それから このデンプンを発酵させて作る「ツクピー」はアマゾン川流域で使われる調味料。
ちょっと酸っぱくて ちょっと辛いの
アマゾンのお味噌汁的な料理「タカカ」には欠かせません。
それから、これで「アヒル(実際には鶏が多いのですが)」を煮込んだ「パット ダ ツクピー」もアマゾンの郷土料理です。
あらあら、スーパーで見かけた「いもスパゲッティ」からずいぶん話が広がっちゃいました。
本当はまだまだ書ききれない料理がたくさんあるのですが。
それだけ、ブラジルの人にとって欠かせない食材なんですね。
...それにしても...
あのスパゲッティ ずいぶん良いお値段だなと思うのは、私だけかしら?