さて、ホテルの周りのぶらぶら歩きも終わり、午前11時ホテルをチェックアウト。
タクシーを呼んでもらって、試験会場に向かいます。
ブラジリアの街って、おもしろいんです。
ホテルはホテル、学校は学校でみんな固まってる。
ガイドブックの知識では知っていたけど、いざ目の当たりにしてみると、やっぱり一種感動!
試験会場に行くまでにも、何校化の学校のそばを通り抜けていきます。
その中には、マナウスでもおなじみの「ラサール校」もありました。
11時半少し前、試験会場到着。
「早く着きすぎちゃった」と言う私に、タクシーの運転手さん「試験は何時から?」
「午後1時」と答えると、「どこかに回ろうか?」と運転手さん。
「渋滞に巻き込まれると困るから良いよ」と言うと、「日曜日のブラジリアに渋滞なんかないよ」だって。
会場は、ここ。
セントロ エドゥカシオナル シグマ。
娘によると、ブラジリア大学への入学者が一番多い、ブラジリアでも一番の学校なんだって。
木陰に座って待っていると、続々受験者がやってきた。
私たちの次に、タクシーから一人で降りてきた少年は、アマゾナス州のお隣パラ州からの受験者。
隣の親子連れはゴイアニア州から。
次に来たのは、パラ州の近くのトッカンチンス州からの親子連れ。
みんな遠くから受験しに来るんだなあ。
お隣のゴイアニア親子としばしおしゃべり。
ここの娘さんは高校3年生。
予備校のシャツをそろって着て、来ていました。
12時を過ぎてしばらくして、会場の門が開きました。
いよいよ受験会場へ。
会場へは携帯電話の持ち込みなどはすべて禁止です。
持って行っていいのはボールペン、鉛筆、消しゴム、定規類、コンパス、そして食べ物!
はい?食べ物?!
不思議ですよね~。
試験が5時間以上にわたるため、軽食を持ち込んでもいいんだって。
娘の「持ち込みバッグ」見てください。
ガム、あめ、ピーナッツ!
これでも、半分とりだしたんですけどね。
お水のペットボトルももちろんね。
このほかに、お昼を食べていなかったので、ホテルの朝御飯から持ってきたポンジケージョを持たせました。
この習慣、私はブラジルでは普通だと思っていたのですが、友人の純粋ブラジル人に言うと「え~、そんなの、私の学生時代は厳禁だったよ~」だそうです。
試験会場の閉門は午後1時。
閉門時間近くに駆け込んでくる生徒たちを見て、見ている保護者たち、「がんばれ~、走れ~」声援をかけます。
必死の本人たちには申し訳ないのですが、これが結構楽しい!
この日は結局5人の生徒が試験を受けることができませんでした。
さて、子どもたちが試験会場に入ってしまい、ほっと一息の保護者たち。
これからどうしようか?
なんとなく、その場にいたお母さんたちから話が出ました。
その中の一人、地元ブラジリアのお母さん「どこ行きたい?どこでも連れて行ってあげるわよ~。」
あら、ありがたい。
トッカンチンスお母さん「私ショッピング行こうと思っていたのよね。」
ゴイアニアお母さん「そうよね、ご飯も食べられるし、時間も潰れるしね。」
ペケママ「トイレのあるところならどこでも!」
というわけで、ブラジリアで一番大きいという「パークショッピング」に連れて行ってもらいました。
ショッピングに着くと帰りの時間を待ち合わせして解散。
このほうが気が楽です。
ここはリオのバッハショッピングと同じ系列と言うだけあって、おしゃれお店がいっぱい。
バーゲンシーズンでなかったのが、幸いだったかも!
12月にはバーゲンになってるかな?
クリスマスツリーはありました
約束したのがブラジル人だし、なにより誰も名乗りあっていないので、誰かが待ち合わせの時間に来なくても仕方がないな。
なんて思っていたのですが、なんと全員が約束の時間の5分前には集合。
これってすごい!
思わず感動してしまいました。
ここからタクシーで試験会場まで戻ります。
試験会場に着いたのが午後5時少し前。
午後5時を少し過ぎたあたりから、ぼつぼつと生徒たちが出てきました。
本当なら試験は午後6時までだったのですが、試験の遅れで30分から40分遅れたんだって。
娘が出てきたのが午後6時過ぎ。
なんとトッカンチンスお母さんの息子さんより、ゴイアニアお母さんの娘さんより、ブラジリアお母さんの娘さんより早かったわ。
すぐにタクシーを呼んで、みんなにお別れを言って、さようなら!
他のお母さんたちは「次は12月11日、ブラジリア大学の試験で会いましょうね!」って言ってたけど、まだ高校1年生の娘の試験は、今度は「3年間の積み重ねテスト」なので、12月4日なんです。
みんなに「Boa Sorte!(がんばってね)」と言って別れました。
なんだか数時間のお付き合いだったけど、私にしてはすごい勢いでおしゃべりして、その後しばらくの間ポルトガル語のほうが口から出てきて娘にあきれられていました。
娘は娘で、同じ試験会場内に、学校の先輩を発見!
お互いに「どうして~?!」と驚いたそうです。
彼は医学部を受験したのだそうです。
ちなみに娘は経済学部。
同じ教室で同じ試験をするのが、日本人の母としてはとっても不思議。
この先輩によると、ほかにも3人ほど受験者がいるそうですが、ほかはみんなサンパウロまで受験に行ってるんだって。
いやいや、奇遇でした。
10分ほどで空港に到着。
チェックインを済ませ、パスタで夕ご飯。
ビールがおいしかったわ~。
ブラジリア時間、午後8時50分定刻通りに出発。
飛行機の中、娘は熟睡でした。
次の試験は28日のアマゾナス州立大学の「3年間積み重ね試験」、その次の週はブラジリア大学の「3年間積み重ね試験」でまたブラジリア旅行です。
もうちょっと!
がんばってください!
試験が終わってすっきり!
ブラジリア空港で。