返す？返さない？

サンパウロのとある地下鉄駅。
泥酔した青年が、ホームのベンチで眠りこけていました。

彼に近づく、もう一人の青年。
近寄った青年は、ごそごそと泥酔青年のズボンのポケットを探り…

財布を取り出しました。

泥棒だ！！

とまあ、ここまではよくあることです。

問題はその後～～！

財布を盗られた泥酔青年は、その後、何を思ったか突然立ち上がり、前に向かって歩いていきました。

前は線路！！

危ない！！

泥酔青年は、ホームから落ちてしまいました。
そこに電車がやってきました。
電車はギリギリのところで停車。

泥酔青年、ぎりぎり一命をとりとめました。

そこに走り寄る、先ほどの泥棒青年。
一度は立ち去ったはずの泥棒青年が、事故に気づき、走って戻ってきました。

泥棒青年は躊躇なくホームから飛び降りると、泥酔青年を抱えると、ホームに担ぎ上げました。

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と、ここまでがテレビのニュースで流された、防犯カメラに映っていた映像。

この話を夫と娘にしたら、二人とも同じ反応。

「で、泥棒は財布を返し他の？？」

知りませんってば、そこまでは！！

でも、この泥酔青年、財布に入っていた以上のお礼をしなくてはならないんじゃない？と思ってしまうペケママでした。