ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XIII : Queries and Alternations (1)

2005-04-19 22:00:38 | Tolkien・HoME
さて,The Counsil of ELrondという序盤の重要な場面を迎えるにあたり,ここで,トールキンさん,「大粛清」(汗)に挑みます。今まで出てきた話を振り返り,いろいろブツブツメモを書いているようです。まだまだ正式版に全然似てない所も多いですが,新しい版のアイディアです。そのまんまではネイティブにとっても意味不明(汗)なものもあるようですので,クリストファーさんの註も混ぜて,一体どんなブツブツがあったのか,書き出します。

(1) シャイアで谷間の国の人々を出すのは適切か? これはビンゴとグローインの会見のネタバレではないか? それにシャイアに「大きな人」達をシャイアに入れるのは賢い考えではない。

おぼえてますか? って,そんな人は滅多にいないだろう。(笑) 最初のドラフトでは,谷間の国の人達御自ら,シャイアまでビルボのお誕生日パーティに来たんですよ。

(2) ホビットが多すぎる。ビンゴ・ボルジャー=バギンスという名前はよくない。フロドという名前にしよう。しかし,ビンゴという名前に慣れてるしなぁ~。。メリーとビンゴだけ行かせようか。。ビンゴはもともと1人で行くつもりだった。オドは切ってしまおう。(汗) メリーが黒の乗り手を北で見るという事にしよう。。

(3) ガンダルフはビンゴに誰にも行き先を言うなと言う。ビンゴはメリーと連れて行こうとする。彼はオドとフロドに苦労をかけたくない。そして突然さよならを言う。フロド(もしくはオド)は,「ホビットのような生き物」に丘で会う。そしてビンゴがバックル村に向かっていると教えてしまう。そして黒の乗り手達は,ビンゴの行き先を知る。

このアイディアは最終的にとっつぁんがフロドの行き先を言ってしまう,というものにつながりますだ。

(4) つらぬき丸について。ビルボはこれを持って行ったか? 武器はどうしよう? いろいろ考えられるが‥ (a) ビンゴは武器を持っていたが塚山で無くす。(b) ガンダルフは武器を持ってけ,と言うが,重かったので,バックル村に置いて行く。(c) ビンゴはこの武器のおかげで塚山で命拾いをする,が,ブリーで盗まれる。

(5) ブリーの人々はホビットではない。2階の部屋に入れるのはホビットの好みではない。宿の主人は,建物の脇にある地面と同じ高さの2階の部屋だ。

あ~それで原作ではホビット達の泊まった部屋は1階だったのね。(今頃気が付いている(汗))

(6) レンジャーがホビットではないのならTrotterはホビットではない。しかしホビットだとしたら,とても有名な人(例えばビルボに対して)でなくてはならない。最初,Trotterはフォスコ・トゥック,という,ビルボの従兄弟で,子供の時シャイアから姿を消し,ガンダルフに助けてもらった事のあるホビット,にしようと思っていたのだが。Trotterって誰? 彼は指輪の幽鬼達に取って嫌な思い出のある人物と知り合いでなければいけない。

(7) ビンゴは黒の乗り手の前で指輪をはめてはいけない。誰かが阻止しなくてはならない。(しかし)指輪の誘惑はどんどん強くなる。

(8) ビンゴの「逃亡」には,黒の乗り手以外の理由がなくてはならない。ガンダルフは彼らの存在を知ってはいるが,彼らが表に出ている事を知らない。しかし,彼は指輪を使うことについて,ある程度の警告はできるだろう。多分,パーティで指輪を使うというのは,「ビンゴイズム」なジョークだ。(ガンダルフは怒るけど)

OOP CD : Chapter 24: Occlumency (1)

2005-04-19 21:54:55 | ハリポタ5巻
***5巻既読前提です。灰色の部分は特に要注意。***
Kreacherが帰ってきました。が,彼は何だか嬉しそう。ハリーは何かよくない兆しではないかと思うのですが,シリウスは全然気にしてない様子。

ハリー,ちょっといい勘していたんですがね。。

クリスマス休暇の終わりが近づくにつれ,だんだん暗くなっていくシリウス。
最後の日,ちょっとした「事件」が起きます。なんと,スネイプ先生がブラック屋敷を訪ねてきました。彼は,ダンブルドア先生の言い付けにより,ハリーにOcclumencyを教える事になったと言うんですね。毎月曜日の放課後に。

よりによって,ビンズ,トレローニー,スネイプ,アンブリッジの四天王の月曜ですか‥‥(汗)

ハリーの嫌がる様子も見ものですが,スネイプ先生,いちいちシリウスを,あんたと違って役に立つ事ができるんだよ,とか,刺激します。と,ついに,シリウスは杖をスネイプに向けます。必死に止めるハリー,スネイプ先生も杖を取り出し,臨戦態勢‥‥!!

何故ゲイリー・オールドマンがシリウス・ブラックに採用されたか,今も納得できない方が多いようですが,5巻の,特にこの章のシリウスは,1番ゲイリー・オールドマンに近いと思います。。

‥と,その時,すっかり完治したアーサー父さんを取り囲んだ陽気なパーティが,キッチンに入ってきます。杖を向け合うシリウス,スネイプ先生,間に入ったハリー,と,パジャマ姿のアーサー父さんを囲む家族+ハーマイオニー。お互いに固まります。

いかにも映画的な,マヌケな光景ですが,暗いキッチンで今にも殺し合いを始めかねない緊張の3人と,暖かい家族の幸せ一杯のウィーズリー家とハーマイオニー,の対比が鮮やか過ぎ。これって,将来の伏線だったらいやだなあ,とも思ったのでした。

いよいよホグワーツに出発の日。初めて読んだ(つまりまだ結末を知らない)時から,みょうに後を引くなあと感じたハリーとシリウスとの別れ。3巻を読んだ時,まだ皆が彼を凶悪犯と信じていた時から,いつも感じてました。ローリングさん,シリウスを好きなんだなあ,と。ハリーは「問題」の鏡をシリウスからもらいます。しかし彼はここで何故か,決して使わないと決めてしまうんですね。

彼らは,夜の騎士バスに乗ってホグワーツに向かいます。マダム・マーシは常連のようですね。いつも気分が悪くなるようですが,そんな苦労してどこへ行き来しなくてはならないんでしょう?
夜の騎士バスついでに,もう1つ謎。クリスマス休暇前後には,ホグワーツ特急は走っているんでしょうか? 彼らが夜の騎士バスを使った理由は,ただ単に見つかりにくくする為?

ホグスミードに到着した時,リーマスがハリーに注意します。君がスネイプを嫌いなのはわかっているがOcclumencyの授業はちゃんと受ける事。この言い方,今でもルーピン「先生」ですね!


OOP CD : Chapter 23: Chiristmas on the Closed Ward (3)

2005-04-19 21:44:22 | ハリポタ5巻
***5巻既読前提です。***
間違えちゃいました(汗) すみません;
たまたまもう1回戻って聴き直してわかったのですが,5階にやってきて,ロックハート先生に会った直後,ハリー達の目の前で,Bodeさんに「クリスマスプレゼント」が届いています。これだ,彼を殺したのは! 前,別の人が犯人だと言っちゃいました(汗)


Chapter XII : At Rivendell (4)

2005-04-19 00:58:52 | Tolkien・HoME
こちらは正式版に採用されなかったガンダルフのセリフのアイディア。

あの"short cut"を通らなければ,トム・ボンバディルにも会わず,黒の乗り手が怖がる剣(映画には出てきませんが,西方の人の剣ですね)もない。トム・ボンバディルの事は忘れておったな。あんな遠くでなければ戻って相談に行けたがの。最近はめっきり一緒に行動しておらんな。あいつはわしの言う事には簡単には同意はせぬ。わしよりずっと年上で,考えが違うのじゃ。あいつは自分の所に篭っておって,旅は好きではない。しかし何らかの形で彼の助けが必要になりそうじゃ。それに彼も外の世界に無関心のままじゃおられまい。

トールキンさんの当時のアイディア集

Consultation(あの「会議」の原アイディアですね)
霧ふり山脈越え
Great Riverからモルドールへ
Dark Tower
Beyond which is the Fiery Hill
エルロンドがギル=ガラドの話をする。
Trotterとは誰だ!?
グロールフィンデルは,ゴンドリンの彼の祖先について話す。

ここでついに,裂け谷からの旅について触れられ,Great Riverを使うというアイディアも生まれています。それにしても,Trotterには困っている様子。(笑) ビンゴはTrotterについて「どこかで見た事ある」と言ってますが。
グロールフィンデルについては,後に,ゴンドリンでBarlogとの戦いで一旦死んだ後,第二紀にマンドスの館から解放されて裂け谷に移った,という事にしたようです。

次は,エルロンドによる,ギル=ガラドのお話。初期の草稿の概略です。


サウロンの力は増大し,今や殆どの生き物は恐れから彼に仕えていました。彼はにっくきエルフ達を追っていました。エルフ達や一部の人間は,彼を恐れてはいましたが,従いませんでした。一旦闇の勢力はエルフとの戦いに敗れたものの,サウロンは1人残っていました。サウロンに国(島)を破壊され,彼を憎んでいる西方国(ヌメノール)の人々が,ギル=ガラドを中心とするエルフと連合しようとしていました。

ビンゴが,それは随分昔の話ですね。と驚いていると,さらにエルロンドは,話を続けます。

エルロンドの父はゴンドリン生まれのエアレンディル,母はルシアンの娘(注意:正式版では孫)エルウィング,そして彼自身はminstrel(吟遊詩人、旅芸人、音楽家とかいう意味ですが?)であり,ギル=ガラドの相談役だったそうです。
そして人間とエルフの連合軍は,霧ふり山脈を越え,サウロンの魔法による疲れに負けずにモルドールに達し,

実はこの当時,モルドールは闇の森の中にあったそうです。(へぇ~)

そして7年(10年というアイディアも)包囲した挙句,ついにサウロン自身が出てきて,ギル=ガラドとタイマン対決(!)そこへ人間の王エレンディルが助太刀に入りますが,2人とも致命傷を負って死んでしまいます。サウロンも体を破壊され,砦は滅びますが,彼の邪悪な霊は残り続け,少しずつ力を取り戻しているようです・・


今日は,ひさびさに,読み甲斐のある内容でした。(笑)
タイマン対決! いや~これは正式版には書いてはありませんでしたよ!
そう言えば,映画でサウロンとアラゴルンとのタイマンは,原作ファンの抗議により実現しませんでしたが,案外,そんなにハズれた企画ではなかったのかも,‥と,思った事は内緒です。(汗)
アラゴルンの事はもちろん,イシルドゥアやアナリオンの話というのも出てきていませんので,それらのアイディアはこれから,なんですね。

お誕生日おめでと~!

2005-04-19 00:36:38 | ハリポタ全般・J.K.Rowling
この頃,オニのようにハリポタ俳優さんのお誕生日が続いていますね。

Julie Christie (Madam Rosmerta) 1941.4.14
Emma Thompson (Sybill Trelawney) 1959.4.15
Emma Watson (Hermione Granger) 1990.4.15
David Bradley (Argus Filch) 1942.4.17
David Tennant (Barty Crouch Jr.) 1971.4.18

あれれ,どさくさ?この方々もいらっしゃいました。
Sean Bean 1959.4.17
Hugo Weaving 1960.4.4 あっオカマの日!

みなさん,まとめて,お誕生日おめでとうございま~す!!


Run!Run!Run!