ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Chapter XIV : Return to Hobbiton (2)

2005-04-22 23:46:29 | Tolkien・HoME
この新しいバージョンでは,前の章(1)に書かれたように,谷間の国の人間が来るという部分はなくなったそうです。そして,ガンダルフとビルボの袋小路屋敷での会話が入ります

ここで,袋小路屋敷の庭の花々について,snapdragon,sunflowerとnasturtian(nasturtiumぽい)が赤や金色に輝いていたとあるのですが,snapdragonってどんな花なんだろう?
そして,その花々を見ながら,ビルボはガンダルフに,シャイアを去る時が来た,そして「アレ」を捨てなくてはいけない,と打ち明けます。
Why, I feel all thin - sort of stretched, if you know what I mean: like a string that won't quite go round the parcel, or - or - butter that is scraped over too much bread. And that can't be right.

ビルボは,ビンゴにとっては辛い事になるだろうが,私にはアレを捨てる事はできない,でも欲しくはない,‥と,指輪に対する思いを語ります。

この版でのお誕生日パーティの招待客は160人だったそうです。(正式版;144人)理由は,どうやら,この時のビンゴの年齢を49才と設定した?(111+49=160)らしいです。あ”! そうなんだっ! ‥今頃,正式版の「144」の意味に気が付く私‥‥!(汗) いや~,やっぱ,HoMEは読む甲斐があります;

このバージョンは間もなく書き換えられ,ビンゴは33才(成人式)という事になるんですね。(招待客は144人です,もちろん!) そして,養子になった年齢も21才と改められます。

ガンダルフとビルボの袋小路屋敷での会話は,先ほどよりちょっと拡張され‥‥


ガンダルフ,「来年の今頃も,あんたが笑っておる事を祈ってるよ」,ビルボ,「あなたも」
そして,ビルボが消える時,眼も眩むようなまぶしい光が出たそうで。。

ビンゴは誰よりも激しく打ちのめされ,おじさんの空になった席の隣にじーっと座り,全てのコメントも質問も無視。そしてこっそりパーティを抜け出します。

取り残されたホビット達は,ホストがいなくなったと騒ぎ出します。
実はビルボはスピーチの最中,ポケットの指輪をいじくり回していて,‥そしてその後彼は,二度とホビット庄に姿を現す事はなかったそうです。

彼(ビルボ)は元気よく帰ってくると,旅支度を始めました。それまで着ていた服を,古い物に取替え,ちょっと大きめの古いフード(あ,ホビットの冒険つながり!)を大事そうに取り出します。彼がお気に入りの杖を取り出すと,あちこちの部屋からドワーフが出てきます。彼らの名前は,Lofar,Nar,Anar,Hannarと言うそうです。ビルボは彼らに準備ができているかと確認すると,Lofarを残し,他の3人と一緒に,いよいよ出発。

この場面,映画ではドワーフ出てきませんけど,覚えてますよ。でも,正式版には名前までは出てなかった?

するとそこで彼はガンダルフに会います。(おっと,正式版と違うぞ)挨拶を交わした後,ビルボは,「あの"flash"には自分でもびっくりしたけど,あなたもちょっと細工したでしょ?」するとガンダルフ,「そうじゃよ。‥あんたが消えた事について,彼らにいくらかの説明を与えておいたのじゃ」

(おいおいおいおい!)

「あなたはホントにお節介ですね」と笑うビルボ。「でも,あなたのする事はいつも1番正しい。」

いや,正直言って,この章の最初は「ええ~? またホビット庄?」だったのですが,‥‥HoMEは読み甲斐がありますね!(笑)

Run!Run!Run!