ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 3-XI:The Houses of Healing (1)

2006-12-12 20:46:45 | Tolkien・HoME
"Well, Meriadoc, where are you going?"

この章の最初の下書きは,こんな一節で始まったのだそうですよ。ですが,これを言ったのはピピンでなくガンダルフ。。。

<下書き>
「これはメリアドク,どちらへ行くのじゃ?」見上げると,目の前の霧が少し晴れました。そしてガンダルフがいました。狭い人気のない道で,手で目をこすり(この行為は何なんでしょうね?→He passed his hand over his eyes.)「王様はどこです? エオウィンは?」彼はつまずいて道端に座り込み,泣き出しました。
「彼らは塔へ行ったぞ。あんたは途中で寝ていて道を間違えたのじゃろう。疲れているようなので1つだけ,怪我はしておらぬか?」
「いいえ,‥いえ,してないと思います。しかし右手が使えません。奴を刺してから。剣が木のように燃えてしまいました。」
ガンダルフは慌てます。「なに,ではすぐ来るのじゃ。運んでいこう。歩くのは無理じゃ。彼らはあんたを置いて行くべきではなかったな。もっと敬意を示すべき所を。しかし彼らを許してやってくれ。ここでは恐ろしい事が起きているのじゃ。」
「許すって何の事です? 私が欲しいのはベッド1つだけですよ。」
「もちろんじゃ,しかし,さらに必要な物がある。」彼はとても困りきった表情になります。「わしの手には余るのう。戦いの後は嘆きじゃ。医者が必要じゃ。」
</下書き>

ここでこの下書きは終わり。トールキンさんは,また違う下書きを。。。

HoME8 3-X:The Pyre of Denethor (5)

2006-12-12 20:41:53 | Tolkien・HoME
<下書き>
「あ~~,しかしわかったぞ。やつの意思がどうやってこの都に入ったか。ずっと考えていたのじゃが,デネソール侯は己の力を熟知しており,この石を敢えて使おうとは思わなかったのじゃろう。しかしファラミアへの悲しみ,都の絶望的な危機により,そうするより他のなかったのではなかろうか。おそらく何か希望を見出したかったのじゃろう。しかしローハンからの道は隠され,南で準備されていた事を見てしまった。そしてやがて東へ引かれ,企てにかかってしまったのじゃ。モルドールの力が彼の心を絶望で満たしてしまったのじゃ。」

(ガンダルフ,優しい~~)

するとピピン「それは私が見た事と一致しますね。殿はファラミアが横たわる場所を離れ,戻られた時,私は初めて殿が老けて衰弱したかと思いました。」
Berithil「ファラミア様が戻られた時,たくさんの者が塔の上の部屋に不思議な灯りを見たと言っていました。」
ガンダルフ「ああ! 本当に,そのようにサウロンの意思が塔に入ったのじゃな。そしてわしはここに留まらされた。。。」
</下書き>

Berethilはピピンと城壁で話していた時に,「デネソール侯は,敵と格闘しておられると噂されている」とも話していたそうです。

Run!Run!Run!