ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 3-XI:The Houses of Healing (4)

2006-12-22 23:41:25 | Tolkien・HoME
余談ですが,前回,セオデンにゴンドール式の防腐処置をしたという話を読んでいてある事を思い出しました。最後の王様エアルヌアが,魔王退治に出て行く時,父エアルニルの膝の上に置いた王冠を,アラゴルンに渡す為にファラミアが取りに行くというお話があるのですが‥‥。これについて,私はとっても気味の悪い光景を想像していたのですが。。。(汗) でも,「防腐処置」をしたのなら,それほどでもなかったのかな。(^^;) ‥でもやっぱり死体から王冠を取ってくるのは,気味の悪い行為には違いありませんが(汗)

さて。。
デネソール侯の「アラゴルンの知識」は,この頃大胆?にもパランティアから得られた(レンジャーが船に乗ってくるのを見ている)とありますが,やがてそれが変化して,ピピンとの会話から推測するようになったそうです。

TTTの最後というかサルマンの話(どうも映画でのあの扱い以降,あの話はどうもTTTという気がしなくなりましたが(汗))以来,ずっと思っていたのですが,パランティアのパワーについては,最初はより具体的に書かれていたのに,下書きが進むにつれて,だんだん謎に満ちた物に変っていくんですね。結局,パランティアってそんな力があったのか?と疑いすら抱くようになって参ります。

で,それに伴って,ピピンが,アンドゥインを上って来る軍艦を見て,デネソール侯は正しかった,アラゴルンだよ,とか,エレンディルの末裔,とか言っていた部分も削除されて,ただ単に,ピピンが「そんな気がした」と思っただけ,に変っていってしまうんですね。

ところで,初期の療病院での,ガンダルフとアラゴルンの行動がちょっと謎。ガンダルフはどこかへふらっと出て行って,またふらっと戻ってきて,で,既にエオメルやイムラヒル達と一緒に療病院にやってきたアラゴルンと合流。でも,正式版では,ガンダルフはここでヨーレスの話(王様の手は癒しの手)を聞いて,急にひらめいて,まだ外をウロウロしているアラゴルンを連れてくるはずなんですよね。

当時の,その話の変化の過程で,埋もれた原稿があるそうです。

<下書き>
「ロヒアリムと一緒に来たのかの?」とガンダルフ。
するとレゴラス「いえ,とても不思議な旅でしたよ。アラゴルンと一緒に死者の道を通りましてね。そして,最後には敵から船を奪って来たのですよ。ガンダルフ,あなたにニュースを聞かせるとは珍しい事ですね!」
ガンダルフ「確かに珍しいのう。しかし今わしはたくさんの事に気を遣わねばならぬ。それに悲しいのじゃ。疲れたのじゃよ,グローインの息子よ。今この戦いは最後の局面に来ておる。ああああ! 敵はいかに我々の善の心から悪を引き出すのかの! 都の殿は,黒船を見て絶望の中で自ら命を絶った。船の来襲とエレンディルの剣は都を救ったが,殿に絶望を与えてしまった。しかしわしはまだやる事がある。教えておくれ,アラゴルンはどこじゃ? このテントか?」
レゴラス「いいえ,アラゴルンは灰色のマントを着て秘密裏に都に入りましたよ。」
ガンダルフ「ではわしは行かねば。」
ギムリ「しかし,それなら教えて下さい。我々にこの苦痛を与えた若い友は一体どこに? まだ生きていると願いたいものだが。」
ガンダルフ「1人は偉大な事を成し遂げて,悲惨な状態じゃが,もう1人は傍におる。」
ギムリ「では一緒に行ってもよいですか。」
ガンダルフ「もちろんじゃ!」
</下書き>

ギムリの何とも無骨な暖かさが伝わってくる会話ですね。(笑)

タイトル争奪ハングマン大会

2006-12-22 23:28:46 | ハリポタ7巻
*** ハリポタ7巻タイトルネタバレあります。***
このブログで色換えでネタバレ警告するのは久しぶりです。
ネタバレはネタバレですけど,まあすぐに(既に)知れ渡ってしまいそうなので,ネタバレブログは使いません。

ついにその時がやって参りましたね。
7巻タイトル争奪ハングマン大会。(笑) 珍しく(爆)自力で全て解きましたよ。

もしまだの方は大至急こちらへ。

ところで,ヤフーに書いてあったあの訳,う~~ん,そうなんですかね。まあ,確かに,辞書にはそう書いてありますが,この単語,実は指輪物語で見た覚えがあるんですよ。ゴンドールの王と執政達の墓所への入り口フェン・ホルレン(The Stewards Door/The Closed Door)とか,墓所のある通りラス・ディネン(Silent Street)とかのある一帯を,The Hallowsと呼んでいるんですよね。(さすが,執政家ファンだね,自我自賛(爆))‥だから私はヤフーを見る前は,完全にそっちの意味と思ったんですけどねえ。。。。。ちなみに,翻訳版では「聖所」または「奥津城」と訳されておりました。ぶっちゃけ「墓」。

ま~,お楽しみですね。


HoME8 3-XI:The Houses of Healing (3)

2006-12-22 00:19:55 | Tolkien・HoME
という事で,いよいよ本格的に下書きにかかります。

<下書き>
彼(アラゴルン)はこの都に敬意を持って迎えられるべきじゃのう。エルロンドの英知はわしより優れておる。彼が来なければもっと悲しむべき事になってであろうの。ファラミアとエオウィンは生きておるまい。黒の総大将が全ての望みを無にするじゃろう。
</下書き>

<下書き>
「ミスランディアは賢く,腕が良いが,少なくても王ではない。」「(ミスランディアは)とてもよくやってくれましたわ。でもどちらかと言うと,人々に何をなすべきかを教えるのがお役目でしょう。」
するとガンダルフは飛蔭を呼び,出て行ってしまいました。

(ガンダルフどこに何をしに行ったんだ?)

しかしピピンとBerithilは,自分達はお役に立てないと気付いています。こういう時は子供達の方が役に立つのです。ベアギルと友達が控えていました。そこで彼ら(ピピン達)は城壁に上がって,外を見ていました。
戦いはまだ続いていましたが,既に遠くの方まで敵は退いていました。彼らには何が起きているかよくわかりません。しかし種族の中では遠くを見るのが得意なピピンは,軍艦を見つけて声を上げます。
「見て!見て!Berithil! 殿は完全に気がふれたのではなかったんだ! 本当の事を言っていたんだ。船だよ!」
「そうだね,でも殿が話していたのとは違う。私は彼らを知っているが,ウンバールだ! 聞こえるだろう!」彼らがウンバールの海賊だ!と騒いでいる声が。。
するとピピン「そうかもしれないが,私は亡くなった殿を信じるよ。アラゴルンだ。何故そんな所から来るのだかわからないけど,エレンディルの跡取りだ!」しかし誰も,Berithilも,彼の小さな声なんか聞いてませんでした。

でも彼の言った事は当たりでした。やがて都にもそれが知れ渡ります。人々は不思議がりましたが。やがて野原は血に染まり,血の様な夕暮れとなり,ペレンノールから勝利の知らせを持って軍勢が引き上げてきました。

アラゴルンとエオメルとイムラヒルも,騎士達を引き連れ都に近づきます。門に近づいた所でアラゴルン「見なさい! 炎のような日が落ちていきますよ!」
</下書き>

アラゴルンの,ここでの言葉(まだ王としては都に入らないつもり)は正式版と同じだそうですが,イムラヒルのセリフが変っているそうです。

<下書き>
「執政殿の親族の1人として敢えて申し上げますなら,殿のお言葉は賢い。しかし,ドアの前に物乞いのように立たせる事はできませんぞ。」

(は~~,正式版で似たような事言っておりましたね)

アラゴルンは笑って「ではやめておこう。軍旗を下ろし,印を片付けよう。」と言ってハルバラド(あれっ,生きてたの?‥と思ったら,すぐにエルラダンに変ったそうで(汗))に軍旗を下ろさせ,彼は王冠と星を取り,エルロンドの息子達に預けます。で,ガラドリエルの緑の石以外の飾りは付けずに都に入ります。「私はForodのレンジャーの大将として,来たのだ」と言って,‥入っちゃいます。

そして戦いの英雄達は,塔に執政様の姿を求めてやってきます。
</下書き>

ここでセオデンのその後描写がありますが,前回と変ったのは,彼の髪が伸び続けて「銀色」になった事,お墓から聞こえてきたのは現代語の英語ではなく,
Arisath nu Ridend mine!
Theodnes thegnas thindath on orde!
Feond oferswithath! Forth Eolingas!
と,古代のローハンの言葉でした。

Run!Run!Run!