ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Selected Short Stories : The Two Friends

2004-11-14 22:01:10 | BookClub
パリがドイツ軍によって包囲されている時,Morissotさんはかつての釣り仲間Sauvageさんとばったり出会います。2人は再会を喜び,カフェに行ってアブサンを飲みます。ちょっと酔いの回ったSauvageさんは,Morissotさんを釣りに誘います。Sauvageさんはフランス軍の将校を知っていると言います。2人は軍の許可をもらって,かつての釣り場に入りますが,遠くにプロシア(ドイツ)軍を見ます。もしプロシア軍が来たらどうしようと言うMorissotさんに,Sauvageさんは,魚をフライ用にあげよう,と言い,釣りを始めます。
その日はgudgeon(タイリクスナモグリ)という魚がたくさん釣れました。しかしその時2人はドイツ軍に捕まってしまいます。ドイツ軍の将校はフランス語が上手でしたが,彼らをスパイと決め付け,相手方の合言葉を教えなければ殺すと言います。しかし2人共言いません。Morissotさんはその時,芝生の上の光の中で輝きながらまだ跳ねている,先ほど釣った魚たちを見ます。。。


Dogsbody(星空から来た犬):12章

2004-11-14 14:23:36 | 読書
Siriusは家に帰ってきました。Duffieにも見つからずに済みました。その夜彼は寝付けず家の中をうろうろいました。TibblesやRemusはそんな彼にいらいらします。彼はずっと考えていました。彼はずっと思い出したくなかったある事を思い出しました。彼の相棒は彼の事を嫌いでした。Zoiを殺したのは彼女でした。彼女はNew-Siriusと組んで裁判で彼を陥れようとしたのでした。
その時,彼はまたあの気配を感じました。彼女とNew-Siriusが入ってきたのです。彼女達はSiriusを見つけると攻撃してきました。彼は一生懸命ほえました。DuffieldさんやKathleenも起きたようです。しかし彼らは執拗に攻撃してきます。Siriusは塀を飛び越えて逃げました。
EarthとMoonが彼を誘導しました。EarthはSolが出てくるまで家に帰ってはいけないと言います。SiriusはBruceに会いました。Bruceは檻を開けて出ていたのです。彼らは茂みで休みました。
目覚めると,彼らは犬達が走っているのを見ます。追いつこうと懸命に走りましたが彼らは消えてしまいました。SiriusはMoonに彼らはいつ出てくるのか尋ねます。するとMoonは,彼らは昨日,今日,明日,満月の時だけに出てくる,と言いました。Bruceは明日彼らに会いたいと言います。そこでSiriusはMiss Smithの所に昼間置いてもらおうと提案します。
その時,警官が現れ,Siriusは捕まってしまいました。(どうやらいつかKathleenを襲った少年と父を連れてきた警官のよう)

そろそろこの辺りからクライマックスに入っていきます。Siriusの恐ろしい元妻(って言っていいんでしょうか?)はついに人間達も巻き込もうとしているみたいです。よほど嫌いだったのでしょうか?

ところで,この先,原書ではちょっとあやふやな所があったので(情けない!→私の実力はこんなもんです),確かめようと思って,「星空から来た犬」を最初に発見した本屋さんに行ってみました。予想はしていましたけど,もう平積みの所にははくて,‥どうにか,1冊見つけて,確認する事はできました。
いや~それにしても,巡り合わせとは不思議なもので,あの日たまたまその本屋さんに行ったから,この本に出会ったんだなあ~などとつくづく思いました。


HoME6-Ⅰ:A Long-Expected Party (3)

2004-11-14 13:09:19 | Tolkien・HoME
第2稿続き
ビルボがスピーチを始めると,Prospero BrandybuckとMelba Tookという若いホビットがテーブルの上で"flip-flap"のダンスを始めたとあります。("Prospero"が男の子で"Melba"が女の子っぽいですね)
ところで,"flip-flop"という言葉なら,「コロコロ変わる」という意味ですが,ここに書かれているのは,目を皿にして(爆)確認しましたが,"flip-flap"なんですよ。"flip"は「反転する,気が狂う」,"flop"は「バタバタ動く、ばったりと倒れる」,"flap"は「ひらひらする、羽ばたく」の意味です。"flip-flop"でも"flip-flap"でもどちらでも,過激そうなダンスですね。(笑)

正式版では「Master Everard TookとMiss Melilot Brandybuckが手に鈴を持って"Springle-ring"というかわいいダンスを(元気に)踊った」に変わってます。

いずれにしても,これって,映画でメリーとピピンがテーブルの上で踊るシーンのヒントにでもなっているのでしょうかね?

ドラゴンを夢見た少年

2004-11-13 00:37:11 | Tolkien・映画
**ROTK SEEネタバレです**
amazonのROTK SEEフッテージ最後のほうに,ピピンがデネソールに仕える時にもらった服はファラミアが子供の時の物だったというエピソードが出ていますが,その時ファラミアの言うセリフ,"... wasted many hours slaying dragons instead of attending to his studies."がちょっと気になりまして‥‥

もしかして,彼は,ビルボ,ガンダルフ,トーリンが出会った,はなれ山のスマウグの話を聞いて,そのような事を考えたという設定にしたのでしょうか? これは第3紀の2941年の出来事で,彼が生まれた年2983年の42年も前の話ですが,この話は当時の人間の子供達の間ではヒーロー伝説として語り継がれたのでしょうかね?
‥とここまで書いて「あっ」もしかして,彼はそのスマウグを1本の矢で撃ち落としたバルドに憧れたのかな? 勉強好きなはずのファラミアにしては,ちょっと変なセリフだと思いましたが,それならば,納得。

ところで,そのドラゴン伝説には,きっともう1人憧れた少年がいたと思いますが‥‥。それはアラゴルンです。彼は2931年生まれで,2才でエルロンドに引き取られています。つまり,ビルボやガンダルフがエルロンドの家でくつろいでいた時,目を輝かせた10才のアラゴルンがそこにいたはずなんですよね。
特に谷間の国の王族の末裔のバルドが,湖の町の人達を助けたり,ドワーフ達と仲良く協力している様子,また後に王国を復活させた話などは,彼の心を動かしたんじゃないかな(彼はまだ当時自分の生い立ちは知らさせていませんが),と勝手に楽しく想像したりします。

どこで指輪に出会ったか? 番外編の番外編

2004-11-12 23:51:08 | Tolkien・おたのしみ
これはもう「指輪」との出会いとはカンケイない話になってしまいますが‥(笑)

先日アラゴルンに例えた足利尊氏という人物は,‥‥そもそも何故彼をアラゴルンと見たかと言えば,‥‥彼は鎌倉幕府の将軍源氏の子孫なのです。そして源氏という家系は,また天皇家の子孫でもありますが,彼は後醍醐天皇の後押しにより,源氏の家系の途絶えた後,代わりに政権を担っていた北条家から政権を取り返す事を目指します。アラゴルンはゴンドールの王家の子孫でした。そして彼はそのゴンドール王家のずっと祖先に当たる人の兄弟であるエルロンドに育てられます。ゴンドールでは,王家が絶えた後,執政家が実権を持っています。

つまり,足利尊氏と鎌倉幕府と後醍醐天皇と北条家の関係,って,アラゴルンとゴンドールとエルロンドと執政家の関係と,そっくりなんですよ。
私は最初に映画を観た時,アラゴルンとボロミアの立場について知ったとき,「ええっ!?」って言ってしまいました。(^o^)

‥で,この足利尊氏という人は,逆説の日本史 7中世王権編(井沢元彦著)という本を読んでいて,とても興味深いキャラクタを持っていたらしい事がわかりました。これは足利尊氏と親交のあった人物が残した言葉だそうですが,

  1. 戦の時命が危なくなる事は度々あったが畏れの心を持たない
  2. 慈悲深く人を憎む事がなく多くの敵を許した
  3. 心が広く物惜しみせず諸人からの進物を皆人にあげてしまう

簡単に言うと,優しくて寛大,だけど勇敢,という事です。

これって‥‥,アラゴルンのキャラクタそのもの,じゃあありませんか。(爆)
ホントに日本史に実在したんですね??(えっ?(^^;))
ここまで言われると,トールキンさんほんとにどこからアラゴルンの話のヒントを得たんだか,気になりますね。
でもここで,へぇ~足利尊氏って素敵な人なんだ~と,喜ぶのは早計です。彼は個人的には「いい人」だけれども,政治家としてはその優しさが失敗の元で,地方の大名に力をつけさせてしまい,結果として後の戦国時代を招いたと言われます。

と聞くと,アラゴルンの治世の時代は平和そのものであったと言われてはいますが,ゴンドールという国はその後果たして長く続いたのか,ちょっくら疑問を感じてしまいます。(そう言えば戴冠式の後の裏山シーンでの彼とガンダルフとの会話は,なんとなくそんな事を暗示していた気もしたなあ‥)
実際,草稿集The History of Middle-earthの最後の最後の方に,指輪物語の「続き」の書きかけが数ページあって,どーもその話の中で,アラゴルンの息子の時代に,早くも嵐の予感っぽかったんですよね。
今となっては,本当はどうだったのかは永遠の謎ですが‥‥。

GOF CD : Chapter 33: The Death Eaters

2004-11-12 22:29:33 | ハリポタ4巻
***5巻ネタバレありです***
13年ぶりに体を取り戻して嬉しそうなVoldemort。
Wormtailは痛みに耐えかね,切った腕を差し出しますが,Voldemortは彼をじらして反対側の手を取り,Dark Markを確認します。
ふむ,ここら辺は,Voldemortの性格の悪さがよく出ています。

そして三々五々集まってきたDeath Eater達。(それにしてもどうしていつも悪の召使は皆フードを着ているんだろう?(笑))そして今までの彼等の失態を知っていると脅します。すると,中の1人,Averyと呼ばれた男が平伏しますが,VoldemortはCruciatus curseをかけます。

ここで彼はようやくWormtailに新しい手を与えます。それは銀の手でした。彼は小枝を握ると,小枝はたちまち潰れてしまいます。

次にVoldemortは集まってきたメンバーを確認します。Lucius Malfoy,Crabbe,Goyle。(小型Crabbe,Goyleと同様,パパ達も頭悪そう(笑))そして処刑人Macnair。(映画での彼は意外なお気に入りです~)

Voldemortは,13年間の話を得々と語り出します。Harryのお母さんの魔法で自分の魔法が跳ね返り,あわやの大ピンチになってしまった事,ずっとアルバニアで隠れて暮らしていた事,蛇等の小動物の体を借りて生き延びた事,そんな折,通りかかったQuirel先生を使い,賢者の石を手に入れようとした事,そして前年,Wormtailがやってきた事。。。
ここいらのVoldemortは,不安を感じたり,人恋しかったり,100%完璧な悪ではない面も見せているようです。
ちょっと注目すべき点は,Chamber of Secretの件に触れてない事です。あれはやはりVoldemortの知らない話なのでしょうか。ただし記憶が破壊されたので覚えてないという説(^^;)もあります。
それと,Harryが家に帰ると襲う事ができないという事まで白状しています。(悪役にしては親切ですね)

ところでこの時この場にいなかったのは,Lestrange夫妻,亡くなった3人,臆病者,永久にVoldemortの許を去った者,この日Harryを送り込んだ者,との事。
ただそれ以外にも不在の人や,この時本に出てこなかっただけでその場にいた人はいるはずと思いますが。
亡くなった3人のうち,Quirrel先生以外の2人というのは誰なのでしょう? 
Siriusの弟は勘定に入っているのでしょうか?(でも彼は明示的にVoldemortに「殺された」となっているしなあ‥‥)

またVoldemortは,Azkabanに入っている囚人達は出してやるというようなを言っています。Dementorについては直接触れていませんが,彼らがVoldemort側について暴れる日も近そうだし,Giantについてははっきりと参加してもらうと言っているし,アブナイですね。


Dogsbody(星空から来た犬):11章

2004-11-11 23:25:52 | 読書
Solの計らいで外に出る事の出来たSiriusはMiss SmithとMr. Gumbleからご飯をもらいます。Hallo犬の檻に行って,Patchieに会う事にしました。しかしRoverとRedearsとBruceはいつも通りでしたが,Patchieの態度はとても冷たくなっていました。Siriusはとてもショックでした。
川はとても汚い灰色の川でした。しかしKathleenに拾われた所にはたんぽぽがたくさんn咲いていました。やがて彼はBessというプードルに出会います。彼はBessにZoiらしき物を見なかったかと尋ねます。彼女は遠くの町に何か落ちたと言います。
ところがその時,Solが突然,ここは間違いだった,早く出ろ,と追い立てます。そこにはMrs. Partridgeがいました。そこで彼はMrs. Canningと呼ばれた女性を見ます。彼女の髪は真っ白でしたが,若く見えて美しい女性でした。しかし彼は気付きます。なんと彼女は彼のかつての相棒だったのです。彼女は,彼が生まれた時に溺れさせ損なった事を覚えていて,彼に向かってきました。
Siriusはほら穴に逃げ込みます。外ではSolが相棒を引き止めていました。しかしSolは犬がSiriusだという情報を彼女に教えません。SiriusはここでEarthと出会います。正確には,ずっと会っていたのですが,初めて話をします。EarthはZoiは自分の1番惨めな子供の所にいると言いますが,それが誰でどこにいるのか教えないと言います。Siriusはほら穴の主の狐のお母さんの案内で,ほら穴を出ます。

相棒って‥‥,1章にも出てくるのですが,その時はこんなに恐ろしいキャラとは思いませんでした。私は日本語バージョンを読んでないのではっきりとはわからないのですが‥‥,元妻?なんでしょうか?(だとしたら,ヒドイなあ(笑))


HoME6-Ⅰ:A Long-Expected Party (2)

2004-11-11 23:14:34 | Tolkien・HoME
第1稿続き
ちなみに最初の草稿は,1937年12月19日にCharles Furthという人に宛てた手紙の中で,(3日前に)ホビットの話の続きを書いたよ,と言っているのがその話なのだそうです。ホントに,ホビットの冒険を出版して直後の事だったのですね。

第2稿
さて,今日は2番目の草稿
草稿集に直接には書かれていませんが,クリストファーさんによると,当時お父さんは,ビルボの両親は,彼が40才の時にボートの事故で亡くなった事にしていた(で,みなしごになった)のだそうです。おっと,もしかして,それってホビットの冒険の時の前提だったのでしょうか? (ん~,確かに,人間より長生きのホビット族にしては,50才で両親共いないようだったので,どうしたのかな,と思っていた所)
(しかしその後,いつの間にか,ボートの事故で亡くなったのはフロドの両親になったんですが。。。)

で,さすが2番目の草稿。1回目とは,文章の丁寧さが全然違います。全然読み易いです。やっぱトールキンさんはプロの小説家だったのね,とわかって安心しました???

そしてこの草稿には,ガンダルフが登場します。でも何故か,このバージョンでは小さな老人,と,書かれているんですね。彼は早くも,1人でとんがり帽子に灰色の服を着て,荷馬車に乗ってやってきます。ドラゴンの花火も登場しますよ。

面白いな~と思ったのは,お誕生日会にDale(谷間の国)からの贈り物を運んできたのは,亜麻色の髪(tow-haired)の乙女,ではなく(^^;),男達。ローハンと縁戚関係にあると言われているDale人,それを裏付けるように,金髪の人達だったのですね!

Dale製のクラッカーは,1回目の時は,
Most of them were labelled "made in Dale".
だったのですが,2回目は
Most of them bore the mark Dale on them somewhere or orher, inside or out.
となっています。このこだわり,なんとなくわかります。でも,全体が読みやすくなった事も確かですが,その分,描写が細かく長くなってしまいました。(汗)

BBC版LOTR : The Gray Havens

2004-11-11 23:08:25 | Tolkien・その他
一行はアイゼンガルドで,復旧作業に忙しい木の鬚に会います。どうやら木の鬚はサルマンはもうパワーがないと思い「逃がして」しまった様子。BBC版でも原作と同じようにガンダルフは彼に"You may be right."と言います。これは相手の意見を尊重しながら実は異を唱える時に言う言い方。英語にもこんな婉曲な言い方ってあるんですね。つまりガンダルフの本音は,「そりゃ違うだろう~!」
木の鬚は最後に例の有名なセリフ,"For the world is changing. I feel it in the water, I feel it in the earth, I smell it in the air."を言って一行を送りますが,不思議と,これから良いい方向に向かうとも,悪い方向に向かうとも,どちらにも取れてしまいます。それが人間の生きる道って事か。。

ここで一行は裂け谷組以外とはお別れ。レゴラス,ギムリは,ファンゴルンと闇の森経由で北の方へ。ここで,確か原作では「もうみんなが集まる事はないかも」と言ったのはギムリだったと思いますが,BBC版はレゴラスの声でした。
嬉しい事に,ピピンの,パランティアがあれば皆連絡できるのに,が,BBC版にも入ってますが,今はもう,友達と世界中にバラけてもほとんどリアルタイムに連絡を取れ合う時代。これからこの本を読む子供達は,この場面にピンと来ないかもしれませんね。

‥そして,ついにアラゴルンとのお別れ。バックに流れるしみじみとした音楽は,「裏山の白の木」の場面と同じです。思えばBBC版アラゴルンと映画版アラゴルンは,俳優もアクセントも違っても,いつの間にかどちらも同一のアラゴルンに思えるようになってしまいました。どちらもいい俳優さんを選んでくれたって事ですね♪

そして一行は裂け谷へ。BBC版のビルボの声はやや元気過ぎかな。まだあと10年20年は楽にイケそう?

エルロンドと別れたホビット達とガンダルフはブリーに到着します。私は,バタバーさんが,馳夫さんが王様になったと聞いて,びっくりしてボソボソつぶやく所が大好きなんですよ。特にBBC版ではバタバーさんのアクセントも温かみがあって楽しいですね。

そしてブリーの出口でガンダルフとお別れ。しかし,BBC版もTom Bonbadilがいない為,このお別れはちょっと不自然な感じに見えてしまいます。

いよいよホビット達はシャイアへ。庄察隊とのやり取りなどは省略されていて,いきなりホビット庄で「彼等の人生で1番悲しかった」という場面へ直行します。ロージーの"Hullo Sam"はあるのですが,残念ながら,その後のセリフは省略されてます。(その後のセリフで,彼女は逞しく優しく気の利く女性だととわかるんですけどね)で,戦いのシーン。‥やっぱり,角笛の音は一緒でした。(笑)でもまあ,ローハンの(とは言っても元々はドワーフの)角笛ですから,ミナス・ティリスでアングマールの魔王と一緒に聞いたあの角笛と同じでもOKです。

サルマン,グリマとのやり取りの主要部分はほとんど原作通りすね。ここはBBCさんも重要と認識されてますね。サルマンの声は相変わらず若々しいなあ。そしてなんと,グリマに刺された後のサルマンの変化の様子も期待していた以上に描写されてました。(さすがに立ち昇った煙が西の方向を伺うというのは省略でしたが)

その後,駆け足ではありますが,ガラドリエル様から頂いた種を育てた話,エラノールの命名,サムの家族を袋小路屋敷に住まわせる事,赤表紙本の事などが語られ,いよいよ‥‥

‥フロドとサムは灰色港への旅に出ます。
以前にも書いた事があるような気がしますが,BBC版には,原作にも映画にもない,粋な計らいがあります。ビルボの別れの歌,の一節が入っているんですね。
BBC版のラストは,素晴らしいですよ~。きっと映画とは原作への愛着度が違いますよね?(し~~~っ!!)最後の方で,フロドがこの上なく静かで優しい声で,"Do not be too sad, Sam. ... You have so much to enjoy and to be, and to do."と言っているのが聞こえてくる所など,よい演出です。

Run!Run!Run!