デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 




なぜこの教会に行ってみたいと思ったのか、それはただ小説の中に登場する名前に惹かれていたからだった。
プルーストの小説『失われた時を求めて』でお菓子のマドレーヌは、主人公の意識感覚を至福の一瞬のうちに、小さい頃過ごした田舎イリエ=コンブレーへと引き戻す。
そのマドレーヌという名前の部分に惹かれ、この大きな新古典主義の様式を持つ教会を訪れたわけだが、教会自体はプルーストとのつながりはない、といっていいだろう。


灯されたロウソクが、とても美しかった



聖母子

教会は荘厳な雰囲気で、小説とは相容れないようなだなぁと感じていたときだった、ふと、この教会は確かマレーネ・ディートリッヒの葬儀が行なわれた教会では?という記憶が頭をもたげてきた。


祭壇にある「聖母被昇天」の彫像。とても大きかった。



聖母被昇天の上のモザイクやドームの壁画もすばらしかった。

ディートリッヒの出ている映画は数えるほどしか見ていない。しかし、この人も第二次大戦を行きぬいた人で、パリで葬儀が行なわれた後にベルリンに埋葬されるような、いわば体制に翻弄されても常に自分の生き方を保つ人だったんだなぁと思う。葬儀には多くの人が参列したことだろう。


パリの陽光

外に出るとまるで射(刺)すような光だった。パリの日差しは思いのほか強かった。


マドレーヌ教会ファザード

もう少し教会内にいたかったが、次の目的地への移動にも時間がかかるので、教会をあとにした。

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