飛鳥大仏
奈良市から南へ、天理市と桜井市の西側を縦断するかたちで明日香村を訪ねた。数年前は石舞台古墳しか見学できなかったが、今回は時間的余裕もあって飛鳥寺やいくつかの遺跡めぐりを楽しめた。
飛鳥寺は仏教の寺としては創設が日本最古である。法隆寺や興福寺のような五重塔やいくつかのお堂が建っているようなものを期待していたが、目立った建物は江戸時代後期に建てられた本堂だけだった。
とはいえ、火災や雷火に遭う前の鎌倉時代まで残っていたとされる頃の飛鳥寺の姿が、研究によって明らかになり復元図となって本堂の中に展示されているのを見ると、その規模たるやかなりのものだったことが分かる。
聖徳太子孝養像
阿弥陀如来坐像
堂内で説明を担当しているおじさんいわく、聖徳太子孝養像は聖徳太子が生まれた場所の方角に向いているのだという。
本尊の飛鳥大仏の造立や当時の伽藍の建立には推古天皇、聖徳太子、蘇我馬子、百済からの渡来系の僧や技術者といった飛鳥時代の重要人物たちが関わっている。