磁器装飾アトリエ&教室 ピアットスカーナ(東京)な暮らし

伊フィレンツエ18世紀からの伝統技法で磁器に装飾しています。「自由な発想で普段の生活は魅力的に変えられる」を合言葉に。

心のベクトルが向かう先 Vol.2: abitate ad arte nel cuore di... vol.2

2015-10-02 17:38:26 | 教室見本&生徒作品(陶磁器)/オリジナル
「ミラノ万国博覧会~地球に食料を、生命にエネルギーを~」は、いよいよ10月末日まで。初のテーマとなる、地球規模で食の将来を考えて行く国際イベントです。

その中で、「食物はアートであり、アートは栄養である」と広告しているブースを見かけました。近年、野菜や果物の色は、食べ物の効用に直結しているという事実を踏まえ、私の周囲でも、「体に効く料理」に関心が高まっています。五感をフル回転して感じてもらう“美味しさ”は、大部分が目からくる印象です。 日本の料理、特に懐石(会席)料理は、他の国に類を見ないほど、器とともに色を愛でることが最大の楽しみである、と語られます。 無意識のうちにアートを食している文化は、そうそうないのではないですか?

さて、私がイタリアに深く引き付けられるのは、簡潔に述べてしまうならば、衣食住とアートが切ってもきれない関係にある国だからです。歴史深い日本も、そうしたイタリアとの類似点が多いと感じています。


この写真は、以前、日本料理店(日本橋)で盛り付けたい!と好評頂いたプレート(ドッチア様式の代名詞、トスカーナの風景)です。6月イタリアから帰国後、自分に課した夏の宿題として、新たに4枚描きました。受け継いだ技は、こうして、さびないように磨きたい。酷暑に何を思ったか?(苦笑)


今年は、京都とフィレンツエの姉妹都市50年記念、そしてフィレンツエのリチャード・ジノリ社は280周年という節目。来る2016年は、日伊修好通商条約締結150周年記念、そして有田焼創立400年となる。市場からは、色々と華やかなニュースが聞こえてきます。
これらは、あくまでも私の関心事なのですが、「大きく動いたその時代を振り返りながら、それぞれが新たなステージで活性化していく姿を、こんなに身近で見ることが出来るなんて!」 



イタリア建国150周年の記念に描いた、祝杯セット
手描装飾:笠原知子(2010年作)


生徒さんも、このたび12個仕上げました(2015年作) 何を入れるのかな?


いよいよ10月の到来。明日3日(土)より、リチャード・ジノリ社装飾部門のマエストロ、トゥーリー氏が来日し、老舗の匠の技を披露します。280周年のこの時、素敵なお品物が並びます(例えば、世界限定1)。詳しい日時は、公式ホームページのトピックにありますので、是非ご覧下さい。11月大阪のイベントは特別です。私は例年通り、年末年始の商品制作やレッスン指導の日々が予想されますが、勿論伺います!

好奇心をそそられましたら、皆様は、是非各所へ足を運んでください。 そう、こちらピアットスカーナへもね^-^

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