食いしんぼsanaの「舌の記憶」

「舌の記憶」を中心に、日々感じたことを、
ゆるゆるとつづっていきます。

ちょっとイイ話

2011年09月21日 | つれづれノート

いやー、今日の嵐はスゴかったわ~! 電車に乗って下車駅から徒歩1分の場所にたどり着くのに、暴風雨で傘が一瞬にしてクラッシュ。夕方、地元の駅で改めて傘を購入するも、またまた一瞬で吹き飛ばされていって成すすべもなく……。荒れ狂う嵐を前に人間は無力、ただ身を縮め立ちすくむしかない。というか立ってもいられない。ものすごい風が渦巻いてぶわっとどっかに持っていかれそうになる。こないだの地震に次いで「マジ死ぬかも」って思うレベルの恐怖感。こわいよー! おかーさぁんっ!! 商店街のお店の前にあるエアコン室外機に必死にしがみつきながらも、「もうダメ!って時、なぜ人は“おかあさん”と叫んでしまうのか? 絶体絶命の状況に陥ると、母体回帰本能が呼び覚まされて……」なんて考えを巡らせるわたし。あぁ~、このまま強風に吹き飛ばされたら、走っている車に轢かれて死んでしまう可能性もある……。イヤよイヤ!

そしたら、赤い傘をさした知らないおばさまがさっと走り寄ってきて「あなた、おうちはどこ?」と聞いてくださるではありませんか! あう、えーと、〇〇ですぅ……。 「わたしも近くだから一緒に行きましょう! お互い一人より安心でしょう? ホラしっかりつかまって!」。あうあう~、行く行く行きます、連れてって!! おばさまと腕を組みよろよろと歩き出す。連れができて、吹き飛ばされる心配もなくなったせいか、今度は“どしゃぶりの雨の中を傘もささずに(赤い傘も壊れた)知らないおばさまと腕を組んで歩いている”という状況がとんでもなく楽しくなってきて笑いが込み上げてくる。おばさまも「すごい嵐ね!こんなの初めて」と笑ってた。お互いの分かれ道に来て「もうすぐそこなので……本当にどうもありがとうございました」と言ったのにアパートの前まで送ってくれて感謝! 振り返ると、そこにはもう彼女の姿はなく赤い傘だけが転がっていたのでした。というのは嘘(笑) でもホント神さまに見えたよ! 助けてくれて本当にどうもありがとうございました!

そんなわたしも、帰りの電車の中ではちょっぴりお役に立てたエピソードが。

駅には、ホームに吹き込む雨風を回避する人々が階段にズラリ整列し、やっと電車が来たと思えば、人があふれてなかなか乗車できないうえに、ホームと電車の間で吹きすさぶ風雨に打たれびしょ濡れに。誰もがウンザリして無口になってる車内で、男性に「あのー、スミマセン」と声をかけられる。「常磐線が止まっているから、市川駅からバスで帰りたいけど、市川真間から歩いていけるかどうかわかりますか?」。うーん、全然わからないけど~と思いつつスマホで調べて徒歩15分ぐらいかかるかも~と教えてあげました。たったそれだけだし、結局その人は別の方法で帰宅するという話だったけど、切羽詰まってたらしくそんな情報でも感謝してくれて。わたしが先に降りるときに「じゃあお気をつけて」と言ったらにっこりさん。

人生もちつもたれつ、ってこと、改めて実感した嵐の日でした。

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