取材に向かう電車の中で。
乗り込んだそばから、
吊革につかまりつつ、
カメラ2台持ちの重い大きなカバンを肩に、
本日の資料を見ながらケータイで調べもの。
確かにそうとうふぅふぅ状態だったとは思います。
わたしの隣には、
高校生ぐらいの女の子、
その前で座席に腰をおろしているのは、
その子のお母さん。
何やらふたりで笑みを浮かべヒソヒソ話を始めたと思ったら、
「よかったらどうぞ~」とお母さんが優しい笑顔を
わたしに向けながら席を立ちました。
え、いや確かに荷物重いけど、
席を譲ってもらうほどでは…
と言おうとした次の瞬間、
女の子がはにかんだ笑顔で
「ごめんなさい、すぐに気が付かなくて…」
ふたりのこの天使のような表情、これは……
「またかよ!」
そう、妊婦と間違えられてしまったのでした。
どうしよう……違うと言ったら、
天使の笑顔を曇らせてしまうことに、
何といっても気まずい雰囲気になるのは必至!
「あ、大丈夫です…本当に(妊婦じゃないし)」
「そんな、ダメよ~。どうぞ座って?」
「本当に…すぐに降りますから(汗)」
「いいのいいの、少しの距離でも~」
→ものすごい心配そう&善意120%
仕方がないので譲っていただきました。
「ありがとうございます。
マークも付けてないのに助かります~」
もうやけくそです。
「わかりますよ~。だって、
幸せオーラが出てます❤」
いいけど~。それって嬉しいことだけど~。
やっぱり、フクザツ。
この日の服装は、
ふんわりニットのチュニック+ニットのベスト。
全体的に森ガール風のふわふわさん。
でもスキニーパンツ+7.5センチ高のブーツだったのに。
太ってません、わたし。
確かにお腹はぺたんこではないけど、
BMIも標準だし。
結婚指輪も、妊婦マークもつけてないのに、
その確信はどこから?
幸せオーラっていったいどんな?
どうしたらいいんだろう。
ワンピースとかチュニックとか大好きなのに。
ひとまず腹筋を増やしてみるか。
いっそ、本当に妊婦になってしまいたい!