湿度の低い日は、朝夕、肌寒さを感じる。夏が、去る。
職場の喫煙室で、「加齢による下降化現象」ってな話題が。
トシを取ると、内部のモノはイロイロ上がってくるが、外部への興味や外見はどんどん下がっていくそうだ。
色んなのが下がるハナシが出てたが、着眼点が面白かったのは「女性の身体に関する興味」。コレもトシとともに下がっていくと言う。
コドモ時代は、女性の「顔」が美しいとか、「髪」がキレイだとか。
チンゲ時代には、「胸」が大好きで、ボッキ時代は「アソコ」が好きで、加齢と共に「ウチフトモモ」~「ヒザ」~「フクラハギ」~「足」~「足の指」まで至ると言う。
そういえば、オレの周りにも、フクラハギフリークや、ヒザの裏側フリークが若干名、いる。足の指フリークもひとり。本人によると、顔や気性などには興味がないらしい。足の指の美しさにシビれるとのコトだ。ふ~ん。
オレ的には、Tシャツや、ブラウスから透けて見えるブラ線の方が、よっぽど、シビれると思うけど。
足の指の境地には、まだまだ辿り着けそうもない。
そう、これから、秋が来てしまうのだ。
あのつつましげで、旋律を想像させる憧憬も、また、夏が来るまでお別れなのだ。
早朝の、ひとりっきりの海岸。
熱気のヌけた海風を感じながら、オレはロケⅢに火を入れる。
「また、来シーズン、会おう」