高知の24番さんから始めた四国レンタカー遍路5日目の朝、宿泊した仙遊寺宿坊をチェックアウトした後、本堂で納経し、その日のスタートです。
58番宿坊のある、仙遊寺さん。
新八十八か所御砂踏霊場があります。
57番栄福寺さん。
本堂から少し離れたたところに「お願い地蔵尊」があり、見ているだけで幸せな気持ちになるそうです。
色々なお願い事も叶えてくれるそうです。
56番泰山寺さん。
「不忘の松」の切株に腰を掛けると、腰痛にご利益があるそうです。
大師堂の横にはトイレと小さな「善根宿」があります。
55番南光坊さん。
四国霊場の中で唯一「坊」がつく寺院。
かつて仕事で今治に来て、この近くのホテルに泊った時に、この寺院が「四国霊場55番」であることを知りました。
「こんな平地に寺院があるとは想像外。こういう感じならば、私でも88ヶ所回れるかもしれない」と思ったのを今でも忘れません。
間違いなくこの寺院が、私の四国遍路の大きなきっかけになっています。
感じただけ。思っただけ・・・それから数年で、 その思いが「行動」となりました。
まことに、不思議なものです。
59番国分寺さん。
「握手修業大師」に握手をして願をかけると叶うと言われていますが、お大師様は多忙につき願い事はひとつだけとされています。
61番香園寺さん。
1回目に来た時は、まず寺院とは思えない外観に驚いてしまいました。
この寺院は2階建で、その中に本堂と大師堂があります。
知らないで、この外で納経している方もお見受けします。
2階へは下足を脱いであがります。
本堂。
大師堂がこの奥の右側になります。
まるでコンサートホールのような・・・。
62番宝寿寺さんは、61番香園寺さんの駐車場の近くに、仮の寺院としてあります。
この現実には、心が痛みます。
63番吉祥寺さん。
写真撮り忘れてしまいました。
「成就石」という穴の開いた石があり、目を瞑ってその穴に金剛杖が通ると、願いが叶うと言われています。
60番横峰寺さん。
車遍路さんは、横峰寺登山バス停留所から先は細い山道を通らなくてはなりません(有料道路)。
すれ違いに気をつける必要があり、崖に落ちる可能性もあります。
あいにく登山バスは、ちょうど出たばかりでした。
車で行けば本日の行程が完結できますが、バスを待てば回るべき寺院をひとつ落とすことになります。
散々迷いましたが、登山バスに乗ることにしました。
バスを待つ間に、四国遍路27回目という先達さんとお話が弾みました。
先達さんはこの場所で危うく崖から落ちそうになり、それからはバスと決めているのだとか。
横峰寺の境内には5分咲の石楠花が咲き乱れ、それはそれは綺麗でした。
歩き遍路さんにしても、車遍路さんにしても、このお寺さんに辿り着くまでには難関ルートを通らなければならず大変なこともありますが、この美しい石楠花を見たら、癒されるに違いありません。
私にとってこの横峰寺に来るたびに、ご縁を結ぶような不思議な出来事が起こります。
ご本尊は大日如来です。
64番前神寺さん。
私の好きなお寺さんです。
この風格。
幽玄な趣き。
心がスーッと清められるというのでしょうか、いるだけで気持ちの良いお寺さんです。
お経をあげていると、この本堂の奥のほうから、お坊さんの読経のようなくぐもった音がしているので、こんな時間に?と思い、ちらりと般若心経から目をそらすと、なんと一匹のでっかい蜂が私のまわりをブンブン!
お坊さんの読経ではなく、蜂の飛ぶ音だったんですね。
刺されなくて良かった。
夢中でお経を読んでいたんですね、私。
翌日のお寺でも、読経している時に、同じような大きさの蜂が私のまわりをブンブンしてました。
今年は酷暑とも言われているので、場合によっては蜂の襲撃に出会ってしまう可能性もあります。
これから夏シーズンにお遍路を考えている皆さんにおかれましては、蜂の音には気をつけて下さいね。
「御滝不動尊」
この流れるお水に鉄分が含まれているのか、お不動様が金色に輝いて、思わず合掌したくなります。
一円玉を投げ入れてお不動様にくっ付くとご利益があると言われていますが、必死で一円を投げている方々を見ると、私は合掌だけでいいと思いました。
前神寺は石鎚山の別当寺であり、現在も修験道の根本道場となっています。
いつか石鎚山に登ってみたいなぁ~。
今日の予定では、愛媛最後の65番三角寺で打ち止めの予定でしたが、次のお寺までは車で50分かかるので、タイムオーバーです。
それならば、この前神寺の傍にある「石鎚神社」をおまいりして、本日の行を終わりにしたいと思います。