出羽三山にお参りしてみようと思ったのは、
平成30年4月28日㈯~11月4日㈰ の期間、
出羽三山神社において「国宝・羽黒山五重塔特別拝観」と
「羽黒三所大権現秘仏初公開」が行われているからです。
出羽三山とは、羽黒山、月山、湯殿山の総称で、明治時代までは神仏習合の権現を祀る修験道の山でした。
明治以降は、「神山」となり、羽黒山は稲倉魂命、月山は月読命、湯殿山は大山祇命、大国主命、少彦名命の三神を祀るものの、羽黒派古修験道は今も継承されているそうです。
山が神仏習合であった時代、三山を抖擻(とそう)する修行を「三関三渡」といい、羽黒山は観音菩薩(現在)、月山は阿弥陀如来(過去)、葉山や薬師岳は薬師如来(未来)とされ、それらの加護と導きにより現在・過去・未来の三関を乗り越え、湯殿山の大日如来(三関を超越した世界)の宝窟に安住し、即身成仏(生きたまま悟りを開く)の妙果を得るというものでした。
裸足になって湯殿山のご神体に登拝するのは、大日如来と一体になって感得すること。
また湯殿山は神の世界ゆえ、古来より人工は許されず社殿を設けないそうです。
湯殿山では有料道路(駐車場込み)、普通自動車400円/台を払い入山します。
休憩所の1Fと2Fにそれぞれ食堂があり、お土産なども売っていました。
「登山バス」を利用する方も休憩所に向かいます。
湯殿山の大鳥居。
お手水が冷たくて気持ち良いです。
出羽三山の即身仏について書かれています。
ここに、即身仏の模造品が展示されています。
稲荷明神をお詣りしてから、お山に登るという習わしもあるようです。
そこから歩きました。
やっとバスの終着地に辿り着きました。(徒歩20分程度)
此処からは撮影禁止です。
湯殿山神社本宮では、参拝に際して現在でも履き物を脱ぎ、裸足になり、御祓いを受けてからでなければお詣りは許されません。
俗世とは切り離された神域。
私は湯殿山の参拝2回目でしたが、何度来ても、神域のなかの一体感のあるお参りでした。
とても良いお参りだったと思いました。
今年中にまたお参りしたいです。
(正式なお参りは羽黒山→月山→湯殿山といわれています)