九州リベンジ旅行の最終地、指宿の「鰻池」に来ました♪
数十年前とだいぶ変わっていました。
NHKの「西郷どん」の影響で綺麗に整備された、と地元の方がおっしゃっていました。
征韓論に敗れた西郷隆盛は明治7年1月の末、猟犬をつれて、鰻温泉を訪れたといいます。
福村市左衛門方に逗留し、毎日狩猟に出かけ、夜は読書をし、雨の日は村の子供達と遊んだそうです。
鰻池は、鹿児島県指宿市にある直径1.3 km、面積1.20[km2、水面の標高120 m、水深56.5 m、ほぼ円形の火口湖で、池田湖から約3 km東にあります。
1912年頃からウナギの養殖が行われていましたが、水質悪化や後継者不足などの問題により、平成8年に終了。
数十年前、ここにテントを張って秋田犬と私で一晩泊まりました。
年月が流れ、この場所の周りは、以前と様子が変わっていました。
鰻湖の傍には、区営鰻温泉ほか、数件の民宿 などがあります。
「西郷どん」さんにより、この鄙びた温泉にも注目が向けられました。
区営鰻温泉のそばには、休憩場や「スメ」と呼ばれる、高温の水蒸気が噴出する場所もあります。
この蒸気を利用した蒸し器が地元では、炊事に利用されているそうです。
数十年前はあちこちで「スメ」の蒸気が上がっていて驚いた記憶がありますが、私の印象ではその頃より、水蒸気の勢いが落ち着いている気がしました。
区営鰻温泉は、200円で入浴できます。
単純硫黄泉で源泉温度が88.8°Cといわれ、熱いお湯ですので、加水されたかけ流し温泉です。
鰻温泉界隈では、西郷さんが猟のために連れてきた猟犬の石像があちこちにあります。
全部で13匹なのだそうですよ。
さあ、温泉に入ってみましょう♪
シンプルな造りで、お湯はとても綺麗でした。
入るなり、「あ!ううっ~」。
体に熱いお湯の刺激が走ります。
でもすぐに慣れてしまうのが不思議です。
大地からの施しを頂いていると感じる、ありがたいお湯でした。
汗がポタポタ流れ、疲れがとれて、体が軽くなりました。
お土産に、温泉たまごの販売もあるようです。
民家さんの塀の下は硫黄泉が押し上げ隆起していました。
鰻温泉は小さな集落です。
いつか私が年老いてまたこの地を訪れる時、この区営鰻温泉が、その時も今と変わらぬ姿で続いていることを心から祈りながら、鹿児島空港に向かいました。