午後6時から精進料理の夕食に、3回目の今回は少し余裕で到着しました。
四国の宿坊のなかでも、お気に入りの「58番 仙遊寺」さん。
1回目と同じ「弘法の間」。
相変わらず、落ち着くお部屋です。
ライトのあるデスクで、写経や、願い札を書けるのが素敵。
お部屋には、トイレやユニットバスも付いていて快適空間なのです。
仙遊寺さんは、住職さんが温泉を採掘したため、大浴場は温泉です。
源泉温度が少し低いため、加温しています。
その日の女性浴場は、お風呂の温度が低めでしたが、じっくり時間をかけてお湯に浸かっているうちに、ダラダラと汗が出てきます。
夕食会場での精進料理。
旬の山菜の天婦羅や筍のお吸い物なども並び、季節感があり、いつものごとく上品で美味しい精進料理でした。
普段の私は、できるだけこの仙遊寺さんの優しい味付けを食卓で実現しようと、出汁もきちんととっています。
食べ物から得られる幸福感も、体を作るのも自分の体を守るのも、自分が選んで摂った食物からよるものだということを仙遊寺さんの食事から学びました。
弘法の間からのたそがれ。
美しいですね。
朝のお勤めの後の、朝食。
お粥はお代わりができます。
すごく梅干しが酸っぱくて、お粥との相性抜群です。
朝ごはんでお腹いっぱい頂いたはずなのですが、とても良い食事のためか体がすぐに次を求めて、お昼になる前にはお腹が空くのですよね。
今回のご住職さまのお話も、心に残りました。
「作礼山」というだけに、現ご住職さんが奥様とこの環境を整えるのにどれだけの、「作」をしたか。
温泉の採掘、車道を作る、本堂の修繕、宿坊の整備・・・。
社会秩序を保ち、人間関係を円滑に維持するために守るべき、社会生活上の規範など、まさに「礼を尽くす」という、すべてがあるお寺さんだと私は思います。
もしかして私の命が砂時計に掛けられるそんな宣告がなされる時があるとすれば、私は出来る限りに時間を仙遊寺に連泊して、時には参道を上り下りしたり、近くのお寺に歩いて納経に行ったりして、数日を過ごしてみたいですね。
皆様には是非、仙遊寺宿坊に宿泊して、朝のお勤めでご本尊様の穏やかで、慈愛に満ちたお顔を見て頂いたいです。
ご住職さまのお話しのなかで、自分に持ち帰れるものがあれば、そういうことを実現するのは、そんなに難しくはない内容だと思います。
人は皆、人生を通じて、仏性を身に着けていると思います。
私の生きている時間は、自分のためでもあるけれど、人のためにも役立てるそういうものでありたいと、つくづく思いました。
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