風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

心のおへそ

2004年11月03日 | 清水ともゑ帳
「あなたの中心は今どこにありますか」
「今どこに体の中心があったらいいなと思いますか」
ロルフィングのセッションを受けたときにこんなことを訊かれた。
自分の体の中心を意識したことなどなかったので、答にずいぶん戸惑った。
おへそのあたりの丹田というところを、体の中心として意識するといいというのを何かで聞いたような気もしたが定かではなかった。
エアロビクスやバレエのレッスンのときでも、体の意識をどこにもっていくか忘れていることが多い。

同じような戸惑いを、作家のM先生からの質問を受けたときも感じた。
「あなたのテーマは何ですか。何かを表現するにおいて、或いは人生においてのテーマでもいいけれど、何かあなたなりのテーマがあったら言ってください」
虚を突かれた私は何も言えなかった。
実は、そういうことを考えたこともなかった。
ぽか~んと口を開いたまま、フリーズしてしまった。
以来、「テーマ」についていろいろ考えるようになった。
「これだ」というものにたどりついたような、そうでないような…。
M先生がおっしゃったテーマとは、なんだか心のおへそのような気がしている。

ロルフィングのセッションのあと帰り道で、意識をどこにおいて歩くかということを実行してみる。
どこを軸にしているかを意識することで、体への負担がまったく変わってくる。
その負担の軽減で歩くことが楽しくなり、心もうきうきしてくる。

きっと「テーマ」というものも生き方においてそんな違いが出てくるのではないかと思う。
自分の心のおへそはどこなんだろう?
心のあり方や自己の内面から発するほんとの欲求、自分自身の核を探し根ざしてみること。
そんな心のおへそを意識して過ごしてみると充実感が変わり、何かいい日々の連続になるのかもしれない。

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