昨日の夜、楽家に行った。
朝から「今日は行くまい」とこころに決めていたが、
会社からの帰りの車の中で、
「やっぱり行こう」とこころ変わりしてしまった。
今、真面目に小説を書こうと思っているのです。
いつもはテレビを観ながら新聞読んで、
九想話に何を書くかグダグダ考え、
書いて推敲し(あれでも)、
九想庵を更新すると寝る時間になってしまう。
小説を書くのはその後で、ほんの30分程度です。
楽家でいい気になって酒なんか飲んでないで、
もっと真剣に小説を書こう、と夕方まで思っていたのです。
金曜日の夜は女房がいない。
息子たちの晩飯の
トンカツ唐揚げ弁当をパルコの地下で買い、
いそいそと楽家に向かった。
楽家には、会いたかったKさんとSさんが飲んでいた。
Sさんの隣に坐る。
私は、「らくや焼酎」(麦焼酎)のボトルをもらう。
先週、ボトルを空にしていた。
それにポッピービールを頼んだ。
焼酎をポッピーで割る。
“シャイ”な3人はしばらく黙って飲んでいた。
そのうち自然に、Kさんのメールマガジンの話になった。
「ところでKさん、
ハンガーマップは買ったのですか?」と私が訊く。
先週のKさんのメールマガジンに、
「ハンガーマップ・『もう一枚の世界地図』のこと」
という記事があった。
「はい、買いました。今日持ってきています」といって、
筒状になったものを出し、広げた。
それは見開きの新聞紙の大きさぐらいある世界地図だった。
Kさんのメールマガジンによると、
ハンガーマップとは、
「世界の国々の飢餓状態を5色に塗り分けた世界地図である」
と書いてある。
WFP(世界食糧計画)が発行している。
http://www.wfp.or.jp/hungermap.html
今日きたメールマガジンに、
それを使った授業のことが書いてあった。
> *
> まず,おもむろにハンガーマップを取り出して黒板に貼る。テレ
> ビで「金八先生」を見ている生徒もいるので,すぐ反応がある。そ
> こでまず,この地図を手に入れたいきさつを話し,WFP(世界食
> 糧計画)のことを説明する。
> 次に,このハンガーマップが登場してくるビデオを10分間ほど
> 見せる。臨時に金八先生に教室で授業をしてもらうわけだ。(これ,
> いいアイディアでしょう!?)さらに,B4判に縮小して印刷した
> 飢餓地図を使って作業をする。ひとつは,キーワードを記入するも
> の(修正液であらかじめ消しておく)。もうひとつは,飢餓の最も
> 進んでいる27カ国(国民の35%以上が飢餓)を赤色で色ぬりす
> るものである。ただプリントをもらってノートに貼るより,自分の
> 作業をしてからの方が「自分のもの」になると思うからだ。
> 「世界には,世界の人を十分やしなえるだけの(食糧)がある。」
> 「(7)秒にひとり,世界の子供達は飢餓で死ぬ。」=この授業の
> 50分間で428人がなくなる計算,などの言葉は感想にも多く
> 出てくる印象的なキーワードである。
> *
> ビデオの内容だとそこまでなのだが,私はさらにアフガニスタン
> の地図を広げて少し話をした。日本との地形,気候,歴史的条件の
> 違い。アフガニスタンはハンガーマップでが最も飢餓が心配される赤
> 色で塗られていること。「金八先生」の原作者・小山内美江子さんが,
> 本のあとがきに「自分の仲間たちが,アフガニスタンの子供達を救
> うために救援活動をしている」と書いていること。板倉聖宣さんの
> 論文(『たのしい授業』12月号で発表)を使って,さらにくわしく
> 授業をする予定だということ。そして,最後に感想を書いてもらう。
> *
Kさんは、いい授業しているな、と思った。
そういえば、私もむかし、教師になりたかったのだ。
今の自分の仕事を考えると、情けなくなる。
人生サボって生きるとこういう差が出来るんだな。
結局昨夜は、11時過ぎまで楽家にいた。
家に帰って、女房に愚痴をいい、
あいつは捨てゼリフを吐いて寝た。
苦し紛れにどうでもいい九想話を書き、自己嫌悪。
九想、おまえはいつまで酒に酔って人生ごまかすんだ。